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  1. 千葉市議会 1991-03-06
    平成3年第1回定例会(第5日目) 本文 開催日: 1991-03-06


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午 前 10 時 2 分 開 議 ◯議長(宍倉清蔵君) これより会議を開きます。  出席議員は45名,会議は成立いたしております。           ──────────────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯議長(宍倉清蔵君) 日程第1を議題といたします。  私より指名いたします。38番・向後一夫議員,35番・松戸敏雄議員の両議員にお願いをいたします。           ──────────────────────  日程第2 市政に関する一般質問 3 ◯議長(宍倉清蔵君) 日程第2を議題といたします。  市政に関する一般質問を行います。通告順に従いお願いいたします。14番・福永洋議員。              〔14番・福永 洋君 登壇,拍手〕 4 ◯14番(福永 洋君) おはようございます。日本共産党の福永洋です。  一般質問を行います。多少順序を変えて質問をしますので,よろしくお願いいたします。  最初の問題は,環境問題についてであります。  初めに,公害対策について伺います。  先月,1冊の本が出版されました。「大気汚染訴訟あおぞら裁判追い詰められた川鉄公害」というタイトルで合同出版社から出ています。著者は,朝生邦夫という人で,千葉川鉄公害訴訟原告団副団長をずっとやってこられた方です。「あおぞら裁判は,1988年11月17日,千葉地裁で住民勝訴の判決が言い渡されました。公害発生源である被告川崎製鉄の責任を厳しく問い,疫学的因果関係科学的正当性を確認をし,産業界の意のままに環境行政を後退をさせてきた国の政策を批判する内容のものであった。」と,この本は初めに述べております。  地球環境への関心が著しく高まっているときであります。それは,オゾン層の破壊,地球の温暖化,酸性雨など,環境破壊に対する人々の不安が大きなうねりとなってあらわれております。  公害環境問題は,その実態をリアルに見詰め,その解決は個別的,地域的な問題に即して解決をされるべきであります。  シンク・グロバリィ・アクト・ローカリィ(Think Globally Act Locally)という言葉があります。地球環境を守る視点を持ちつつ,身の回りの公害,環境問題を解決をしようとする考え方です。地球が何十億年もかけてはぐくんできた緑豊かな環境を1人1人の人間が主体的に公害問題にかかわらざるを得ないときにきているのだというふうに思います。
     そうしたとき,川鉄公害訴訟,あおぞら裁判の16年に及ぶ戦いの歴史は,公害環境対策に実に多くのものを与えてくれております。1990年から始まった東京高裁での控訴審は,原告側が裁判促進,公正審理の要請の大きな署名の力もあって,91年,すなわちことしの10月最終弁論,結審というスケジュールが決まっております。そして,92年春に判決が出されることになっています。  私は,地域でこのあおぞら裁判に当初から参加した1人として,また環境を守る公害患者救済の立場で議会のたびに訴え続けてきました。環境問題は世界的問題であると同時に,国,地方自治体の持つ責任も極めて大きいのであります。  「大気汚染訴訟,あおぞら裁判」の本の中には,患者さんの声,支援をする市民の声など,行政への切々たる願いも寄せられております。市当局も,この本の意図するところ,「とうとい犠牲になられた人々の気持ちの代弁者として,裁判官を初めさらに多くの人々に真実を訴えかける。」こういうふうに結んであるように,真実に基づいて千葉市の公害をなくす先頭に市当局が立つことを改めて強く求めるものであります。  もう1冊の本が静かなブームを呼んでおります。レーチエル・カーソン女史が1962年に書いた「沈黙の春」という本であります。化学薬品の開発は人間にはかりしれぬ便宜をもたらしたが,その反面,自然破壊の要因として存在し,今日新たな公害源となって,農薬汚染,ハイテク汚染地下水汚染などにはっきりとあらわれております。  後で触れますけれども,食品公害,アレルギーなど新しい公害を生み出しているわけで,こうした問題を一番最初に警告し,環境問題として提起をした人で,今から,30年近く前に,自然保護を訴えたのですが,当然のごとく化学薬品メーカーその他から猛烈な反撃を受け,全面否定をされる存在でありました。しかし,今日の自然環境の破壊,化学薬品の汚染の実情を見れば,だれが真実を述べ,正しかったのかはおわかりのことと思います。  あおぞら裁判も,カーソン女史の沈黙の春も,訴えるものは,青空と健康,そして美しい地球環境を守ろう,このかけがえのない地球の緑を守ろうという願いではないかと思います。  地方自治体,すなわち千葉市当局が,83万市民の暮らしと緑を守ることを願い,以下,お尋ねをいたします。  第1に,大気汚染対策です。  浮遊粒子状物質二酸化窒素に対する具体的な対策について伺います。  そして工場に対する公害防止装置の義務づけ,自動車の総量規制,ディーゼル車乗り入れ規制など,あらゆる手だてをとることを求めるものであります。  第2に,ごみ問題と環境対策について伺います。  一つに,乾電池,蛍光灯の回収をもっと細かに行い,完全なリサイクルを図ること。  二つに,清掃車などの公共用乗り物の低公害車化を図ることと,緊急対策を進めていくこと。  三つに,子供たちに環境を守る教育を行うことを求めます。例えば乾電池を使わない省エネおもちゃの利用や,フロンガス,地球の温暖化の問題など,公害,ごみ,環境保護のためのポスターやサブテキストを作成することなどです。  以上,3点伺います。  第3に,食品の安全について伺います。  アメリカ産の輸入レモンから猛毒のダイオキシンが検出をされるなど,食品公害の問題が注目を浴びています。激増する輸入食品の検査体制の抜本的強化を図ることであり,輸入食品の拡大ではなく,日本の農業を守り,低農薬や有機栽培など安全で新鮮な食料を日本の大地から供給することが求められています。  政府は,外国で承認されている食品の添加物は,そのまま認めるなど,規制緩和を検討していますが,これは1972年の国会決議,食品添加物の使用は極力制限する,に反するものであり,食品の安全を守る責任を放棄をするものであります。こうした状況の中では,ますます地方自治体の役割が重要になってきます。  そこでお尋ねをいたしまず。  第1に,保健所に置かれている食品衛生監視員食品安全監視員に改称して,大幅に増員し,検査や指導がきちんとできるようにすること。  第2に,消費者が持ち込む食品の分析,検査ができる商品テスト室を千葉市につくること。  第3に,住民の求める情報の提供や学校を含む消費者教育を一層充実をすること。  第4に,以上のような項目を盛り込んだ食品安全条例を制定をして,市民の食品の安全を図ることを求めるものです。  第5に,学校給食における無添加,低農薬給食の当面月1回の実施を求めます。  以上,5点お答えください。  2番目に,教育について伺います。  最初に,図書館の問題です。  先日の教育長の答弁でも,本市は図書館と公民館は充実をしているとのことでした。問題は,どのように充実をしているかであります。  図書館サービスの充実のためには,単に本の貸し出しや返却のみの仕事ではなく,それを支えるバックアップの仕事は大変です。どこでも人員不足の状況です。CDの貸し出しも始まりました。大変結構なことですが,貸し出すためのプログラムづくりが大変です。市民の要望にこたえたくてもなかなかスムーズに貸し出せない状況もあります。  一方,学校図書館のあり方も改善されなければなりません。子供が楽しく本を読むことは,豊かな情操,判断力を育てていくものです。しかし,専門職員が少ないため,その効果が十分発揮されないのは残念であります。学校での図書がセット買いになってしまったり,きめの細かい買い方ができず,また子供にとって魅力のある図書館になっていません。  また,公共図書館と連携をして,読書の持つ効果をもっと大きくすべきだというふうに思います。図書館関係者の間でも,専門職員のいる学校の図書館活動は活発であると話されています。  そこでお尋ねをいたします。  第1に,市立図書館の職員を全体的にもっと増員をすべきであります。  第2に,ビデオ,CDの貸し出しについてでありますが,CDについては,苦労しつつ貸し出しをされております。市民の要求にこたえるためにも,もっとシステムを確立をして,ビデオ,CDをスムーズに貸し出しできるようにすることを求めるものであります。  第3に,コピーの問題です。著作権の問題もありますが,現在20円のコピー代については,実費とのことですけれども,老人,障害者については割り引きとすることは当然として,10円程度にすべきではないでしょうか。  第4に,学校図書館の充実のため,専門の司書を採用すべきですが,お尋ねをいたします。  以上,4点についてお答えください。  次に,子供の健全育成について伺います。  最初に,カラオケボックスの問題です。  風俗営業の店舗数が全体に減っている中で,カラオケボックスが全国的にふえ,店舗数で前年の3.1倍,5,000店,部屋数で3.6倍の4万3,000室に急増し,そのブームが,昨年12月の警察のまとめた風俗環境白書で発表されました。御存じのように,カラオケボックスは比較的低料金で仲間同士が楽しめるのが受けています。  しかし,密室性のため,ボックス内で中・高生らが酒を飲んだり,シンナーを吸ったりした事件が頻繁に起こり,非行,騒音が不安となり,地域住民の反対運動も起こり,地方自治体も対策に乗り出しています。  千葉県では,カラオケ事業者協会が決議事項をつくり,健全で明るい社交の場として,協会の遵守事項を13項目にわたって申し合わせを行い,「優良店の証」などのプレートを取りつけ健全化を図っています。  しかし,それだけでは子供の健全育成上問題が残っています。福岡市,神戸市,東京都足立区などでは,指導要綱,指導要領,建築指導指針を策定し,青少年の健全な育成を図るとともに,市民の良好な生活環境を保持するとしています。  そこでお尋ねをしますが,千葉市でもカラオケボックスに対する規制条例を設け,青少年の非行,住環境悪化を防ぐべきでありますけれども,この点について伺うものであります。  次に,NTTの回線サービスダイヤルQ2の問題であります。  NTTの有料電話サービスダイヤルQ2は,1カ月に92億円の売り上げがある一方で,露骨な性表現などを吹き込んだ番組が公共性の高い電話回線で野放しにされ,小・中学生でも自由に利用でき,親が知らぬ間に多用して,数万,数十万の料金を請求される被害が相次いでおります。  さらに,今日では,このQ2サービスに中・高生が深夜まで働かされる事件が多発し,警察に摘発をされる業者が出ています。  警視庁も,NTTに規制を要請し,防犯的立場から回数利用の時間制限を盛り込んだ要請を行おうとしています。  先日,都内のある区立中学校で,1クラスの女生徒の半数が働いていたことが明るみになりました。  こうした状況の中,NTTは一部Q2サービスを休止することにしたようですが,悪質なQ2のみならず,健康相談,英会話,ニュース報道などまじめなものまで切り捨てることは問題であります。  そこでお尋ねをいたしますけれども,第1に,ダイヤルQ2サービスでの市内の小・中・高校生の間での問題はないのか,伺います。  第2に,教育的立場から,教育現場できちんと指導していくべきですが,この点伺います。  第3に,NTTに対して,悪質なQ2サービスについて自粛をさせるよう申し入れるべきですが,その点について伺います。  第4に,市の広報紙などで問題点を市民に知らせ,世論の力でやめさせていくべきですが,この点についても伺います。  次に,市内の小・中学校の防音対策の問題です。特に,クラブ活動,吹奏楽部などは早朝,夕方,そのクラブの性質上,連日猛練習をしております。しかし,市街化が進み,学校周辺に住宅が近接し,建てられて,練習時に近隣から苦情が寄せられ,担当教師が苦慮して,結果として,夏休みなどは窓を閉めて,40度を超える蒸し暑い中で練習をせざるを得ない学校がかなりあります。  本来ですと,地域の方々の協力が得られればいいのですけれども,3交代勤務や寝たきりの方など,多様な生活実態もあり,理解を得るのは極めて困難であります。  子供の健全育成の面からも,これらの部活動に対して,防音装置の整備,エアコンなどの設備をすべきではないのかと思います。学校の設備基準にはなく,いろいろ問題はあろうと思いますけれども,子供たちの練習の保障と近隣住民との調和を図るために伺うものです。  市内の小・中学校でこうした要望が出ているところには,市独自の防音対策,エアコンの設置をすべきではないのか,お尋ねをいたします。  次に,性の悩みに関する問題であります。  さきに述べたダイヤルQ2サービスで補導された中学生については,中学校も家庭も全く知らなかった,まさかうちの子がという同じ答えが返ってきたというふうに新聞で報道されておりました。  子供たちを取り巻く,飛び交う圧倒的な性情報,親や学校との断絶の中で子供たちはさまよっています。そこに目をつけて子供たちを食い物にする犯罪がふえています。  厚生省は,こうした状況も考えて,本年4月以降,全国47の保健所に1カ所性の悩みに関する相談窓口を設け,専門家を加えて相談に対応するとしております。  エイズを初め若年妊娠など性の悩みは子供にとって深刻であります。教育上の指導をもって,正しい性知識を理解をさせるための努力が今日では必要であります。子供のプライバシーを守り,電話相談などのできるシステムをつくることが必要であります。  そこでお尋ねをいたします。  第1に,だれにも相談できず,性の問題に悩む子供たちへ,わかりやすく,正しい知識の普及を図られていくこと。  第2に,適切な相談にのれる窓口や電話相談が気軽にできるようにすべきですけれども,以上,2点お尋ねをいたします。  次に,健康教育について伺います。  私は,養護教諭による健康教育が今日極めて重要であると思い,毎回,健康教育について一般質問を行ってきたところであります。  こうした中で,マークカードの廃止,プライバシーの保護,事務処理の改善などが行われ,校医の執務記録の改善など図られたことは大変喜ばしいことと思います。そのことによって,学校の中で養護教諭が本来の仕事ができることは,子供にとっても大変効果のあることと思います。  さて,今日,教職員の健康保障の問題がクローズアップされています。これまで教職員の健康管理が,働く教員のためというより,児童・生徒に主として結核の対策として行われてきました。こうした中で,学校保健法施行規則の一部改正により,職員の健康診断の項目がふえたことは,教職員の健康を守る上で大変いいことであります。  しかし,この検診の管轄があいまいで,だれが事務処理をするのか明らかでありません。検診であればすべて養護教諭に任されてしまっているのが現状です。  そこで第1にお尋ねをいたします。  教職員の健康診断の責任の所在はどこにあるのか。  また,年8回に分けて行われている健康管理事業を1回でできるようにして,その回数をふやしていくことが健康管理としては望ましいのではないのか,伺うものであります。  第2に,教職員の健康管理事業の事務処理も大変であります。検診会場に出向くと,養護教諭が学校をあけてしまうことになるので,問題はないのかと思いますが,この点について伺うものであります。  第3に,保健室における問題です。  登校拒否の子供がふえております。中には保健室登校の子供もたくさんいます。教師集団として対応したり,1人1人に合った対応が求められています。そのためにも,養護教諭の定員増が必要だと思いますが,伺います。  次に,学習障害児の問題についてお尋ねをいたします。  知能は低くないのに,学習面や人間関係でつまづきやすい,集団行動ができない子供たちに対して学習障害児という名称が一般的に使われるようになってまいりました。まだ,日本では聞きなれない言葉ですが,アメリカでは1975年に制定された全障害者教育法の中で法的に認知され,個別的な教育援助プログラムの対象児として,学習障害児のための学級や学校,専門の教師によって教育が行われています。  我が国では,伝統的な障害児教育と一般教育との間にあった,どちらの側からも適切な教育的援助が与えられるままに,学力的に落ちこぼれたり,自信を喪失をしたり,学級でいじめの対象となったりしているのが現状ではないでしょうか。  通称,LD児と呼ばれている学習障害を持つ子供は,教育上新しい問題となっております。県内でも親の会がつくられ,千葉市でもお母さん方が定期的に集まり,交流をしています。小学生のときには,担任の先生の理解で何とかなりますけれども,中学校に入ると,普通学級に入るか,障害児学級に入るかで悩み,また,教科ごとに担当の教師が変わるので,ついていけなくて,いじめの対象,登校拒否などにあって心配している声を聞いております。  まだ周囲から理解をされていない問題,早期に発見するといっても,その概念について知っている専門家も少なく,もう少し様子をみようということになって,診断がおくれるケースがよくあるようであります。  私のかかわったケースでは,両親は少し言葉が遅いと思って放置していたのですが,祖母が少し気になるというので,あちこちの病院や障害児学級を担当している教師のところへ相談をしたりして,やっと学習障害児と診断をされ,子供の教育のためということで,転居をした例がありました。  学習障害児を持つ家庭は深刻であり,地方自治体,とりわけ教育委員会のLD児に対する適切な対応が求められるところであります。  全国学習障害児・者親の会連絡会でも,文部大臣との懇談会を設定したり,さまざまな要望を出しております。  千葉市でも,LD児問題の第一人者である上野一彦先生の講演会も開かれたようですが,具体的に学習障害児に対する市の対策と対応を求めるものであります。  第1に,教育現場において,学習障害児に対する調査と理解と認識を深める具体的な取り組みを行うこと。  第2に,学習障害の研修を現場教員に行うこと。  第3に,早期発見ができるよう対策をとること。  第4に,小・中学校での学習障害児専門通級制度を設けることや,弾力的な学年制度を取り入れること。  以上,お尋ねをするものであります。  3番目に,職員の問題について伺います。  市には8,000人近くの人が働いております。その待遇は特別職,教育職,医療職とかなり多岐にわたっています。その他多くの臨時職員がたくさん働いているわけであります。  今回,消防局がヘリコプターを導入することになりましたが,そのパイロット,整備士の待遇も新しくつくらなければならないと思います。  私は,これまでに一般職として扱われてきた美術館,動物園,博物館の学芸員,図書館司書など,専門職の職員の身分について,専門化を図ると同時に,待遇も改善をすべきではないかと思ってまいりました。  専門職から一般職になると,給料が下がるという例は国家公務員などではたくさんあります。例えば,お医者さんが医療職から一般行政職へ移ると,これは給料が下がってしまうんです。そういうことはよくあるわけですが,また,逆に,そういう場合,昇進が専門職になるとなかなか限られるという問題等もあるやに聞いております。  しかし,専門職として配置をすれば,それだけ市民サービスの向上,行政の活性化が図られるものと思います。  そこで第1に,もう市職員の中で,専門職の職員の仕事にふさわい待遇をすべきではないのか,伺うものであります。  第2に,女性職員の管理職への登用をもっと図るべきであります。  この議場説明員には1人も女性の方はいませんが,当面,局長,部長クラスに女性を登用し,そして市民のための行政が可能になってくるのではないかと思いますけれども,どうでしょうか。
     第3に,臨時職員の時間給のアップと交通費の実費支給を求めるものです。  以上,お尋ねをいたします。  4番目に,福祉行政についてであります。  最初に,身障者対策について伺います。  障害者の全面参加と平等の実現を呼びかけた国連勧告を受けて,日本政府が策定した障害者対策に関する長期計画は本年が最終年となるわけであります。  駅に車いす用のトイレもエスカレーターもない,改札の無人化は進む。これでどうして障害者が安心して町に出られるのでしょうか。これは,市内に住む私の友人の障害者の生の声であります。  豊かな国の日本と,このもとで障害者を取り巻く実情は極めて不十分であります。政府の対策のメニューは増加しつつありますが,全体として権利保障の視点が不十分で,内容も貧しく,国際的にも大変立ちおくれた水準にあります。  それは例えば,雇用促進法では,87年に法改正で法定雇用率が引き上げられたわけですけれども,わずか0.1%のみで,民間企業で1.6%であり,フランスの6%,イギリスの3%の数分の1という水準になります。それさえも従業員1,000名以上の大企業では80%が守っていない。こういう状況であります。しかも,精神薄弱者精神障害者,難病患者は雇用義務の対象となっていないわけで,依然として貧しい施策のそのまた谷間に放置されたままであります。  こうした状況を打開し,世界第2位の経済力を持つ我が国が,障害者の人権を守ることが今強く求められております。国連の国際障害者年行動計画でも,障害者を締め出す社会は弱くてもろい社会と述べております。障害者の生きがいのある社会,全面参加と平等の実現は,人権と平和,民主主義を守り,発展をさせる課題でもあります。  「障害者は人間としての尊厳が尊重される,生まれながらの権利を有している」とうたった障害者の権利宣言が1975年に国連で決議をされた日,12月9日が障害者の日であります。御存じの方もあると思いますけれども,ほとんどの方は御存じないと思います。この12月9日を障害者の日として祝日にせよという運動もあるくらいであります。  こうした中で,貧困な障害者が置かれている状況でありますけれども,身障者対策について伺うものであります。  第1に,障害者の雇用に関する問題であります。  県では,全盲の視覚障害者が正規の職員として図書館に採用されることになりました。  本市においても,視覚障害者精神薄弱者精神障害者,難病患者などの雇用をすべきではないでしょうか。  第2に,新年度から市役所のロビーで障害者の手づくりの製品の展示コーナーを設けるとのことですが,一歩前進であります。雇用の場の保障として,販売コーナーと将来するとともに,他都市に学んで,市内のビルのテナントを借りて一般市民と触れ合える売店を確保すべきでありますけれども,この点伺うものです。  第3に,所得保障の問題です。  福祉作業所で働いても,その収入はほとんど交通費に消えてしまいます。働く意欲の向上と生活の保障のためにも,送迎車を配備することや,交通費の実費支給を別途図るべきではないでしょうか。  第4に,視覚障害者の問題です。  住宅の保障,点字選挙公報の発行,点字本購入に対する補助制度の確立,公共施設の音声誘導システム化,公共施設に点字案内パンフレットの配備を求めるものであります。  第5に,今日,障害者を取り巻く問題は,二次障害の問題です。一般に障害者は,一般の人に比べて短命とされ,障害も突然に悪化をする二次障害の不安にいつも脅かされています。この二次障害に対する調査研究対策を求めるものであります。  第6に,大阪市では,リフトつきバスの導入を決めました。車いすでバスに1人で乗りおりすることは,既にアメリカやヨーロッパでは当然のこととなっています。市当局も関係バス会社に,リフトつきバスの導入を求めるとともに,研究,開発に協力をすべきであります。  以上,6点伺います。  次に,保育の問題です。  保育所の問題では,今回,障害児対策とアレルギー児の対策の充実について伺います。  小さな子供たちの全面的な発達のため,保育所の役割は極めて大きいものがあります。  その中で,一つには,障害児の受け入れ体制と対応の問題です。  最近は,医学の発展に伴い,障害児の発見も早くなっています。しかし,1人1人の障害の程度が違い,受け入れる保育所の対応も大変です。しかし,障害を持つ子供こそ同年齢の子供との触れ合い,そして集団の中で発達することが一番効果があるとされています。ほとんど反応を示さない子供が,保母の働きかけ,同年齢の子供の遊びの中で視点が定まり,意思表示ができるようになったと母親や保母さんから喜びの話をこの間聞きました。  しかし,こうした障害を持つ子供への職員の確保,障害児保育の研修の問題など,まだ多くの問題があります。その改善のために伺うものです。  第1に,すべての保育所で障害児を受け入れ,子供の発達を保障するよう求めるものです。  第2に,そのために職員の増員,研究,研修体制の保障を一層行うことを求めます。  以上,2点お答えください。  次に,アレルギー性疾患の子供の対策です。  今日,赤ちゃんの3人に1人がアトピー性皮膚炎と言われ,先日のNHKのテレビが2月7日から3日間,「アレルギー・体は警告する」としてスペシャル番組を放送しました。その反響は大変大きく,アトピー性皮膚炎,気管支ぜんそく,杉花粉症など何らかのアレルギーの疾患にかかっている人は2,000万人と言われているわけであります。アレルギーのメカニズムはまだはっきりしていませんが,数多くの取り組みがなされ,治療効果が上がっております。  環境問題のところで触れましたが,アレルギーの原因は文明化によるものだけでなく,亜硫酸ガス,窒素酸化物などの大気汚染にあることは当然のことであり,食品の添加物も含めて,我が国の2,000万人にも及ぶアレルギー病の原因は,人体にとって余りにも不要なものを取り過ぎている複合汚染にある。したがって,わずかの原因物質で発病するものと言われております。  沈黙の春で,化学物質を告発したレィチュル・カーソン女史の指摘ともあわせて,このテレビ番組に登場したアメリカのウィリアム・レイ博士の「人間の化学物質に対する許容量が限界にきている。ほんの一滴で発病する」との発言は,まさに今日のアレルギー問題の深刻さを端的に示しています。  そこで,まず小さな子供たちをアレルギーから守っていくことが求められます。  そこでお尋ねをいたします。  第1に,アレルギー児の調査と対策について伺います。  第2に,医師,父母と協力して,アレルギー児の給食の除去食に取り組み,アトピー性皮膚炎の治療に取り組むこと。  第3に,こうした除去食を行う保育所への保母,栄養士,看護婦などの職員の充実と特別の財政的補助を行うこと。  第4に,保育所の中のダニの除去を行うことや,ふとんの乾燥の回数をふやす,また畳の乾燥など,施設を清潔にしていくこと。  第5に,市当局が原因の究明,対策の調査,研究に特別の予算と体制を組み,全力を挙げることを求めます。  以上,5点について伺うものであります。  次に,老人福祉について伺います。  全国で65歳以上の高齢者は1,488万人,本格的な高齢化社会を迎え,お年寄りが安心して暮らせる地域づくり,福祉の充実を進めることは,都市,農村を問わず極めて切実な問題になっています。  政府自民党は,臨調行革の中で,福祉を切り捨て,相つぐ国庫補助金のカットで,地方自治体の福祉財政を大きく圧迫をしてきました。政府がことしから実施し,鳴り物入りで宣伝をしている高齢者福祉推進10カ年戦略を見ても,専門職員,財源,土地対策などどれもお粗末で,安上がりな計画です。  こうした中で,我が党市議団は,住民の暮らしと福祉を守る防波堤として,自治体が本来の機能を回復,発揮するよう求めて頑張ってきました。老人医療費の65歳からの無料化,住宅の保障,特養ホーム,在宅福祉の充実などです。新年度の予算の中には一定の施策の前進もありますが,今日の高齢者の置かれている現状からすれば,まだまだ不十分です。  そこでお尋ねをいたします。  第1に,お年寄りは年をとっても地域で暮らしたいという願いは強いものであります。そこではヘルパーの果たす役割は極めて大きくなってまいります。公的ヘルパーの増員を図ると同時に,ボランティアのヘルパーではできないものがたくさんあります。責任を持ってヘルパーの仕事ができるようにするために,高齢者,障害者の在宅福祉は,公的責任でやらなければなりません。そのために,当面,委託ヘルパーを準職員として採用し,定日勤務として訪問回数をふやし,休日,夜間などの訪問もできるよう,市民の要求にこたえていくべきであります。  第2に,デイサービス,短期入所,この手続の簡素化と現在のショートスティサービスと同時に,1カ月程度預かるミドルスティサービスを行うよう求めるものであります。  第3に,歩行器を初めリハビリ用具をもっとふやして,貸し出しできるようにして,在宅福祉の充実を図るべきであります。  第4に,お年寄りの医療,福祉,暮らしなどあらゆる問題を1カ所で相談にのれる高齢者相談窓口を設けるべきであります。  以上,4点について伺います。  老人福祉の2番目の質問を行います。  病気を持つお年寄りの移送の問題,例えば病院から自宅への移送や,やむを得ず外出をするとき,特に寝たきりのお年寄りの場合は困難かつ深刻であります。移送する方法が限られているからであります。それは老人のみならず障害者の方々においても,移動の自由をどのように保障するのか,今日大きな問題となっております。普通の乗用車では無理で,またワゴン車等でも,リフトつきでないため,またスペースがないためになかなか利用できません。一般的には,現在,老人,身障者を移動させる公的な保障が求められております。リフトつきタクシーがありますが,料金が高かったり,台数が限られているため,なかなか利用できないのが現実です。  そこでお尋ねをいたします。  第1に,寝たきり老人等の移動をスムーズに行うために,どのように市は考えているのか。  第2に,老人,または身障者含めて,移動の自由を公的に保障していくべきですが,以上,2点お答えをください。  3月1日の新聞各紙に,「市の救急車神奈川へタクシーがわり」「千葉市の救急車神奈川へ出動」「私用に救急車出動」と全国的にも報道され,テレビでも放映された問題についてであります。  人道的立場からの出動との消防局長の説明もありましたが,「千葉市長夫人に過剰サービス」「市長さんなら許されるの」「不徳のいたすところ」「千葉市長,我が家が特例第1号」など報道されており,大きな問題となっております。ある面では,一般市民全体にこうした移送が保障されれば,福祉施策の大きな前進であります。  そこでお尋ねをいたしますけれども,第1に,今回の救急車の出動はどのような市の制度のもとで行われたのか,伺うものであります。  第2に,今後,一般市民に日常的に行っていくのかどうか,伺っておきます。  第3に,今回のケースの場合は,医師は同乗していたのか,また,サイレンを鳴らして救急車として走行したのか。  第4に,通過する自治体に通常行う連絡を行い,了解を求めたのか。  第5に,県の消防防災課長も事実関係を調べる必要があると報道されていますが,それを含めて,今回の事実関係を明らかにしていただきたい。  以上,5点をお尋ねをいたしまして,第1回目の質問を終わります。(拍手) 5 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁願います。市長。               〔市長・松井 旭君 登壇〕 6 ◯市長(松井 旭君) 私の方から,最後の御質問の関係で答弁をさせていただきたいと思います。  去る3月3日付で日本共産党の千葉市議会議員団の方からも申し入れがございましたわけでございますけれども,家族のことでもありますので,私の方から事情,経過等をお話を申し上げます。  それに関連いたしまして,議員団の方からの市政だよりを通じて陳謝をするようにとのことでもございましたが,既に各報道機関を通じまして,広く市民に誤解を招いたことをおわびを申し上げておりますので,市政だよりを利用することは考えておりません。  次に,老人福祉のために市民要望にこたえる施策を具体化すべきであるとのことでございますが,老人福祉事業につきましては,年々施策の拡充を図っており,今後も可能な限り対応し,充実をしてまいりたいと考えております。  最後になりましたが,このたびの事情を御説明をさせていただきたいと思います。  去る3月1日,神奈川県より家内の母が市の救急自動車により市内の病院に搬送されましたことは,知らなかったこととは申せ,議員各位や市民の皆様方に誤解を招いた点,心からおわびを申し上げます。  義母は,87歳という高齢と病が重いということで,前もって転院について家内から相談を受けておりましたが,私は,家内の兄及びその娘が2人おるわけでございますが,それぞれ世帯を持っております。そういう郷土で療養する方がよいとこの話を断ってきた経緯がございまして,話は立ち消えになっていたものでございます。  私が多忙に紛れ相談にのらなかったものでございますので,直接消防局長に民間の搬送業者の紹介を依頼をいたしたものでございまして,消防局長の判断により救急車を出動させ,市長という立場上誤解を招く結果となりました。今後十分気をつけてまいりたいと思います。 7 ◯議長(宍倉清蔵君) 環境部長。 8 ◯環境部長(山中芳夫君) 御質問1,環境問題につきまして,4点の御質問をいただきました。  1点目の大気汚染の具体的な対策と,3点目の公用車の低公害車化につきましては,関連がございますので,一括して答弁申し上げたいと思います。  まず,大気汚染の現況でございますけれども,大都市を中心に窒素酸化物,浮遊粒子状物質は依然として改善がはかばかしくなく,環境基準の非適合地域が拡大する傾向にございます。  このような状況を踏まえまして,国におきましては,昨年11月に窒素酸化物自動車排出総量規制方策検討会からの中間報告がなされております。  主な具体策といたしましては,まず,1点目には,規制地域内の工場,事業所にかかります自動車排出ガスの許容排出量の割り当て,すなわち総量規制の方策でございます。  2点目は,議員御指摘のとおり,ディーゼル車等の使用車種の規制,低公害車等への車種への代替え等の方策でございます。  三つ目の施策といたしましては,ステッカー方式によります走行規制で,一定の基準に適合した自動車のみを走行させるという方策でございます。  国におきましては,今後,これらの具体策の個々の課題を,実現可能性等につきまして,さらに詳細に検討を行っているところでございます。  本市といたしましては,窒素酸化物,浮遊粒子状物質の高濃度が冬季に多く発生いたしますことから,63年度より,県と共同いたしまして,冬季暫定対策というものを実施してきておるところでございます。  具体的には,ばい煙発生施設につきましては,ボイラーの酸素濃度の適正管理,低い暖房温度の設定,あるいは良質燃料への転換,また,工場,事業場で使用しております貨物自動車等につきましては,最新規制適合車への優先利用,入出荷の貨物自動車の台数の抑制,業務用車両の自宅への持ち帰りの自粛,及び公用車の使用の自粛などでございます。  また,これらの対策の啓蒙につきましても,昨年11月ポートタワーパークにおきまして,エコライフフェアを開催いたしまして,本市で購入いたしました電気自動車を初め,各種の低公害車の展示等を行ってきたところでございます。  また,工場に対する公害防止装置の義務づけなどにつきましては,現在,公害防止協定の中で,公害防止装置の設置等につきまして指導を行っているところでございます。  いずれにいたしましても,窒素酸化物,浮遊粒子状物質対策につきましては,工場等の固定発生源につきましては,冬季に重点をおきました規制の強化,及び監視指導の徹底を図りますとともに,自動車等の移動発生源につきましては,国の動向を踏まえつつ,現在,本市で策定中の大気環境改善計画,これは,大気環境の改善を計画的,総合的に実施しようとする計画でございますが,この計画の中で,公用車等を含めまして,低公害車の普及促進,最新規制適合車の早期の転換等について,検討してまいりたいと考えております。  次に,2点目の乾電池,蛍光灯の回収をもっときめ組かに行い,完全なリサイクルを図るべきとの御質問でございます。  現在,乾電池につきましては,回収を行っているところでございますが,今後,回収の対象物,それから,収集回数につきまして,拡大の方向で見直しを行ってまいりたいと考えております。  最後に,4点目の子供たちに対する,環境教育を実施すべきであるという御質問でございますが,環境問題の解決には,日ごろから環境についての理解と認識が必要であるというぐあいに考えております。  そこで,従来より小学校5年生を対象に,「公害と私たちの生活」という副読本を作成いたしまして,社会科の授業の中で活用してきておるところでございます。  さらに,平成2年度から,環境教育などを一層強化するために,地域の環境保全基金を創設いたしまして,地域の環境保全に関する知識の普及事業を恒常的な事業といたしまして位置づけたところでございます。  今後は,その事業の一環といたしまして,子供たちを対象とした各種の環境教育を実施してまいりたい,かように考えている次第でございます。 9 ◯議長(宍倉清蔵君) 保健衛生部長。 10 ◯保健衛生部長(小田泰宏君) 環境問題と福祉行政に関する御質問のうち,所管について順次お答えいたします。  まず,環境問題のうち食品衛生監視員の名称変更と増員についてでございますが,食品衛生監視員という名称は食品衛生法第19条に明文で規定されているものでございまして,市の判断で変更できるものではないのでございます。  一方,その増員につきましては,本年度保健所食品衛生課の組織強化のため,係制を導入するとともに,食品衛生監視員2名を増員いたしました。来年度以降も,関係部局と協議しながら,引き続きその充実に努めてまいりたいと考えております。
     次に,福祉行政に関する御質問のうち,障害者のいわゆる二次障害や子供のアレルギーのような比較的新しい分野の調査研究についてでございますが,これは,国や学界のレベルでもその緒についたばかりと思われますので,当面は,むしろ保健所や保健センターでこれらの方々に提供いたしております健康相談や訪問指導といった具体的,現実的サービスの充実に意を注いでいくのがベターかと考えております。  以上でございます。 11 ◯議長(宍倉清蔵君) 経済部長。 12 ◯経済部長(飯田征男君) 食品の安全について,所管にかかわる3点の御質問にお答えいたします。  まず第1点目の,消費者が持ち込む食品の分析検査ができる商品テスト室をつくるべきではないかとの御質問でございますが,御承知のように,消費生活センターは,消費者行政の総合拠点施設といたしまして,消費者の苦情相談や消費者啓発活動などを行い,多くの市民に御利用いただいておるところでございます。  御指摘がございました商品テスト室でございますが,消費者の苦情相談によって,欠陥商品,あるいは疑わしい商品等の試験,検査等が寄せられることから,消費生活センターにとっては必要な施設であると考えております。  しかし,現消費生活センターにつきましては,中央コミュニティセンター1階に設置されておりまして,建物の構造上等の問題がございまして,消費生活センター内に商品テスト室を建設することは難しいのが現状でございます。  このようなことから,商品の検査につきましては,千葉県消費者センター,あるいは財団法人日本分析センター等に依頼をいたしまして,市民のニーズに対応いたしておるのが現状でございます。  いずれにいたしましても,現在の消費生活センターが,庁舎が手狭なために中央コミュニティセンター部分を借用いたしまして,設置いたしておりますので,将来,移転整備について検討しなければなりませんので,商品テスト室の設置につきましても,消費生活センターの移転整備計画にあわせて検討してまいりたいと考えております。  次に,住民の求める情報の提供や学校教育を含め,消費者教育の充実についての御質問でございますが,情報の提供及び消費者教育につきましては,各種パンフレットの配布,市政だよりの掲載及び暮らしの情報誌「いずみ」の発行,巡回車あさかぜ号による巡回指導や,映画,ビデオの貸し出し,テレホンサービスによる啓発,各種の消費者講座等を積極的に開催し,消費者に対する情報の提供及び消費者教育に努めておるところでございます。  また,毎年行っています消費団体による消費生活展も19回目を教え,市民の間に定着した行事として,消費者啓発に大きな成果をおさめておるところでございます。  また,学校教育を含む消費者教育につきましては,全国に先駆けて,小学生を対象とした消費者教育ビデオを制作して,全小学校110校に配布し,家庭科の授業に取り入れておるところでございます。  さらに,平成3年度におきましては,中学生を対象とした教育ビデオを制作して,全中学校54校に配布して,教材用として活用していただくとともに,小中学校で家庭科を担当している先生方を対象にした消費者教育講座の開催につきましても検討してまいりたいと考えております。  また,若者向けの消費者啓発をスポット的に放送して,消費者啓発の一層の充実を図ってまいりたいと考えております。  次に,以上のような項目を盛り込んだ食品安全条例を制定して,市民の食品の安全を図るようにとの御指摘でございますが,食品の安全性の確保につきましては,申し上げるまでもなく,制度的には国の行政分野でございまして,食品衛生法等によって規定されているものでございます。  しかしながら,国の安全基準が必ずしもすべての安全性を網羅しているとは言えないのが現状でございます。  本市といたしましても,議員御承知のとおり,消費者保護条例を平成2年10月1日より施行いたしておるところでございます。この条例では,消費者の利益の擁護及び増進に関し,市長及び事業者の果たすべき責務並びに消費者の果たすべき役割を明らかにするとともに,市の実施すべき施策について必要な事項を定めることにより,市民の消費生活の安定及び向上を図ることを目的としたものでございます。  そこで,食品の安全性の確保並びに消費者行政の推進につきましては,本市の消費者行政の基本となります消費者保護条例をもとに,積極的に推進してまいる考えでございます。  御指摘のございました市民の食品の安全確保につきましては,消費者保護条例の中で,欠陥商品等の提供の禁止及び回収が規定されており,また市民の生活の安全を確保するために,必要があると認めるときにつきましては,商品等につきまして,これはもちろん食品も含まれるわけでございますが,検査を行い,消費者に情報を提供することができるように規定されていますので,食品安全条例を設置しなくても,現行の食品衛生法と消費者保護条例をもって十分対応ができると考えております。  以上でございます。 13 ◯議長(宍倉清蔵君) 学校教育部長。 14 ◯学校教育部長(岡田浩一君) 私の方からは,環境問題あるいは教育について,所管の内容につきましてお答えを申し上げたいと存じます。  まず,食品の安全についてのうちの,学校給食における御質問についてお答えを申し上げます。  無添加,低農薬の食品を使った給食の実施についてでございますが,加工食品に含まれる添加物については,給食センターでは,毎月見積もり検討会を開催して,見本検討の段階から,食品の製造所,氏名,製造年月日を確認するとともに,検査成績表を提出させ,必要以上に含まれていないかどうかをチェックしているところでございます。  また,低農薬野菜の件でございますが,市場に多く出回っている国内産の野菜については,農薬使用の厳しい基準が設けられておりますし,農業改良普及員等による直接指導も行われており,保健所においても市場監視を行っているところでございます。  給食センターにおいても,疑わしいものについては市場等に照会するなど,安全性には十分留意しているところでございます。  無添加,低農薬の食品を使った給食の実施については,検討を重ねるとともに,大量に一括仕入れとなっていることから,安定供給が大変困難なこと,また規格,あるいは形等が不ぞろいの場合が多くて調理作業に手間取る,そういう問題点があるので,さらに価格が市場ルートと比べると割高になるという点も相まって,現状では実施は困難というふうに考えております。  しかしながら,このことについては,今後も引き続き検討をしてまいりたいと存じます。  次に,図書館についてのうち,学校図書館に専門の司書を採用すべきではないかという質問でございますが,学校図書館は,学校の教育課程の展開に寄与し,児童・生徒の健全な教養を育成することを目的として,図書や教育資料など,学校教育に必要な資料を収集,整理し,児童・生徒や教員が利用できるようにするために設けられているものでございます。  このため,学校図書館の専門的職務をつかさどるため,学校図書館法では司書教諭の配置を義務づけていますが,公立義務諸学校の学級編成及び教職員定数に関する法律並びに市町村立学校職員給与負担法の対象外であることから,その配置は実現されていません。  しかしながら,その重要性にかんがみ,全国都市教育長協議会や教育関係団体等を通じて,司書教諭の配置を目指し,国や県の関係機関に働きかけているところでございます。  御質問のダイヤルQ2についてでございますが,御承知のように,ダイヤルQ2とは,平成元年度7月に開始されました有料情報電話サービスであります。電話番号の頭に0990をつけることからダイヤルQ2という呼称になったと言われております。  ダイヤルQ2につきましては,番組内容に,青少年の健全育成を阻害する番組が多く占められていること,またダイヤルQ2を使用し続けると多額の電話料を支払わなければならない状況等がさまざまな形で報道されております。  千葉市の状況といたしましては,指導課にあります電話相談,千葉市教育センターの教育相談部への相談,苦情は現在のところございません。  しかしながら,今後問題が生ずることも予想されますので,毎月1回開催されております生徒指導担当者連絡会において,ダイヤルQ2に関する情報を提供するとともに,各学校においても家庭との連携を密にしながら,適切な指導の手だてをとるよう指導しているところでございます。  次に,性の問題でございますが,学校における性についての正しい知識の普及はどのように図っているかということでございますが,この性の指導に関する指導は,男女の性差の特質について正しく理解させ,相互の信頼と敬愛の心情を養い,適切な人間関係を育てることをねらいとしております。  各学校においては,小学校5年生の保健学習及び中学校1年生の保健体育での保健分野で,男女の体の仕組みの違いや,第二次成長の起こる仕組みなどの内容を中心に,また道徳や学級活動における保健指導などの時間で扱っております。  しかしながら,性に関しては,雑誌やテレビなどの情報のはんらんも見られ,思春期の精神的不安定感も手伝って,心配や不安にとりつかれることが多々あります。  したがって,性の悩みについては,学年担任が主になり,内容によっては,養護教諭も相談に当たっております。  千葉市といたしましては,これらの相談に適切な対応ができるよう,具体的な事例を挙げた1問1答方式の指導資料を平成3年4月に市内各学校に配付し,指導の充実を図っているところでございます。  次に,相談の件でございますが,現在,性に対する悩みを含めて相談できる機関といたしましては,先ほど福永議員が御指摘のございましたところと,あるいは警察で実施しておりますヤングテレホン,あるいは命の電話等の相談機関があります。また,市教委といたしましても,児童・生徒や保護者を対象といたしまして,性の問題を含めて,生活全般にわたっての悩みの相談を,社会センター,補導センター,教育センターの教育相談部,あるいは指導課分室で実施しております。  それぞれの相談機関におきましては,個々の相談に適切な助言ができますよう,経験豊かな職員や女性カウンセラーを配置し,教育相談をしているところであります。  今後も,これらの相談窓口を通して,充実した相談活動ができるよう努めてまいりたいと考えております。  次に,健康教育についてお答えをいたします。  初めに,学校職員の健康診断の責任の所在についてでございますが,学校保健法第8条で,「学校の設置者は毎学年定期に学校職員の健康診断を行わなければならない」と規定し,さらに同法第9条では,「学校の設置者は前条の健康診断の結果に基づき治療を指示し,及び勤務を軽減する等適切な措置をとらなければならない」と定め,学校職員の健康診断管理の責任は学校の設置者にあることを示しております。  次に,健康診断を実施していく上での問題点についてでございますが,平成元年10月に労働安全衛生法施行規則が一部改正され,さらに平成2年4月に学校保健法施行規則が改正施行されたことに伴い,血液検査等検査項目も追加されました。  市教委といたしましては,法改正の趣旨を踏まえ,本年度から新規に定められた診断項目も含めて健康診断を実施いたしました。このため,検診車の配置等の関係で,教職員が近隣の学校へ出向いて検査を受けなければならない状況がありましたが,今後,今年度の実施の反省の上に立って,検診車を各学校に配置するなどの改善を検討しているところでございます。  最後に,養護教諭の定数増についてでございますが,本県におきましては,全国に先駆けて平成元年度には小・中学校の全校に養護教諭を配置することを実現いたしました。養護教諭は生徒指導上で重要な役割を果たしていることは十分に承知していますが,定数増につきましては,文部省の次期改善計画の内容も不明であり,今後,国や県の動向を見守りながら対処していく所存でございます。  最後に,学習障害児についての御質問にお答えをいたしますが,関連がございますので,一括してお答えをいたします。  学習障害児と申しますのは,知能に大きなおくれがないが,部分的に発達の偏りがあり,勉強面でもさまざまな習得上のつまづきや多動,注意の集中困難,協応運動面でのおくれなどの行動上の問題も持ちやすい子供を総称した新しい教育用語であり,アメリカを中心に使われ始めた言葉でございます。  原因といたしましては,子供自身の発達,特に軽い部分的な脳の発達のおくれや偏りが原因と言われておりますが,現在のところ必ずしも医学的に明らかになっているわけではございません。  したがいまして,学習障害についての診断も難しく,教育的にもはっきり判断するのが困難な現状であります。  しかしながら,昨年度あたりから,学習障害についての問題が大きく取り上げられてきましたことから,文部省では,通級学級に関する調査研究協力者会議の中で,学習障害の基礎的な研究を始めたところでございます。  市教委といたしましても,教育センターぐるみで特集を組んだり,教育講演会を開催して,教職員に対して,学習障害について正しい理解や認識を図るように努めてきたところでございます。  今後,通級学級に関する調査研究協力者会議の結果や文部省の対応を見守りながら,学習障害についての研究を進めてまいりたいと思っております。  聞き苦しい点おわびを申し上げまして,以上でございます。 15 ◯議長(宍倉清蔵君) 社会教育部長。 16 ◯社会教育部長(小芝宥亮君) 教育についてのうち,所管についてお答えを申し上げます。  まず,図書館について3点お尋ねでございますが,まず図書館スタッフを充実すべきだということについてでございますが,現在,図書館職員は総勢86名,うち専門職である司書資格の所有者が39名でございます。この数は,図書館法施行規則に定められました基準を十分に満たしておるものでございます。そのほか一般職員47名と合わせまして,図書館職員の構成は適正に配置されておるものと考えております。  次に,ビデオ,CDの貸し出しについてでございますが,最近,CD機器の急速な普及によりまして,CDに対する市民の要望が高まってまいってきております。このため,コンピューターシステムを導入した地区図書館のうち,高洲,みやこ,さらには昨日北部がコンピューター化,稼働始まりましたけれども,そういったコンピューター化されたところでCDの貸し出しを実施しております。さらに南部につきましては,ちょっと在庫が少なかったものですからやめておりましたけれども,3月1日からこれも貸し出しを始めたということでございます。  ということで,非常に多くの方々に利用され,予想を上回る実績を上げ,好評を博しておるものでございますけれども,利用度が非常に高い上に,書籍と同様に貸し出し期間が2週間ということで長いために,御指摘のとおりスムーズさに欠ける面があったということでございます。  今後は,貸し出し方法等を再検討いたしまして,改善を図ってまいりたいと考えております。  また,ビデオにつきましては,本市図書館で貸し出しを行うかどうかについて,結論が出ておりませんので,今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。  最後に,コピー料金の件についてでございますが,現行のコピー料金1枚20円につきましては,複写機の維持費として,紙代とか保守点検等,原価を割り出して決定しておるものでございます。  現在,市内で行われておりますコピーの10円サービスとはちょっと方法が異なりますので,これについても,市内でやっているコイン方式とかそういったものにできるかどうか,検討したいと考えております。  それから,老人障害者割り引き云々ということでございますけれども,これについては,実費ということでございますので,御理解のほどお願いしたいと存じます。  次に,カラオケボックスについての御質問でございますが,カラオケボックスにつきましては,育成関係機関及び諸団体の御協力を得ながら,1年ほど前から定期的に巡回をいたしまして,点検を,活動を行ってきておるものでございます。未成年者に酒,たばこを提供しない,夜10時以降出入りさせないというようなことを,各営業店に自粛を申し入れるなど,市民運動として取り組んでおるところでございます。  御存じのように,先ほど御質問にもございましたが,昨年10月に,千葉県カラオケ事業者協会というのが設立をされまして,先ほど申し上げました2項目のほかに,合計で13項目の遵守事項,これを定めまして,健全な営業を目指して努力しているとのことでございます。  したがいまして,県や設立されました協会と連携を密にしながら対応してまいりたいというふうに考えております。  次に,ダイヤルQ2についてでございますが,新聞等によりますと,NTTでは自粛の方向にあるということでございますけれども,その効果は必ずしも上がっておらないように思われます。  したがいまして,今後は,青少年健全育成団体を通じまして,地域,家庭への周知徹底を図ること,それとともに,関係団体,青少年問題協議会,あるいは青少年育成委員会会長会というのがございますけれども,こういった団体に図りまして,対処してまいりたいというふうに考えております。  なお,広報紙にとのお尋ねでございますが,これについては現在考えておりません。  以上でございます。 17 ◯議長(宍倉清蔵君) 教育総務部長。 18 ◯教育総務部長(小川一彦君) 私からは,教育について,子供の健全育成についてのうちで,所管についてお答えいたします。  音楽室の防音装置とエアコンの設置についての御質問でございます。  現在の音楽室は,周辺住民に対する防音を考慮し,床にはカーペット,天井,壁には,吸音性の高い防音材を使用し,騒音対策を講じておりますので,通常の授業では迷惑にならないものと思っております。  しかしながら,御指摘のように,クラブ活動及び行事等による窓をあけての練習,あるいは屋外での練習時に,一部住民から苦情があるやに聞いておりますが,練習時間,練習場所等への配慮をしながら対応しているところでございます。今後とも各学校へ一層の指導をしてまいりたいと考えております。  また,エアコンの設置をすべきではないかとの御質問でございますが,御承知のとおり,平成3年度より保健室の冷暖房化に取り組んでいるところでございますので,音楽室につきましては,今後,学校施設整備改善事業の研究課題にしたいと思いますので,御理解のほどを賜りたいと思います。  終わります。 19 ◯議長(宍倉清蔵君) 総務部長。 20 ◯総務部長(峯田幸一君) 私からは,質問4の職員の待遇と,質問2の福祉行政の中の障害者雇用の問題についてお答えをいたします。  まず,職員の待遇について,専門職にふさわしい待遇をとのお尋ねでございますが,資格免許を持ち,特定の職務に専門的に従事する職員を専門職と申しまして,学芸員などのほか医療職,教育職,及び研究職などが該当します。  県段階では,農業,あるいは水産業などの研究機関の研究業務にもっぱら従事する職員を研究職として特別な扱いをしている例がございますけれども,政令市を含めた市のレベルでは,機関の種類,職務の内容,職員数等において異なるところから,現状においては,制度上なじまないと考えられまして,採用している例が非常に少ないのでございます。  こうした点から,本市におきましては,独自の給与体系等を持つ医療職,教育職を除いた専門職については,一般の職員と区別した対応をとることよりは,これらとの均衡を考慮した給与,昇任管理面で処遇していくことが人事管理上適切であると考えているところでございます。  次に,女性管理職への登用についてでございますが,本市においても,数多くの女性職員がおりまして,活性化という観点からも,特に事務系職種における管理職等への登用は必要であると考えておるわけでございます。  現在は,その第一歩として,女性職員の職域の拡大を図りながら,係長職への登用を促進いたしまして,こうした中から管理職としての必要な指導力等の養成を図りまして,その管理能力を見ながら段階的にさらに上位の職への登用をしてまいりたいと考えております。  次に,臨時職員に関する御質問のうち,初めに臨時職員の時間給のアップのお尋ねですが,従来,賃金の決定につきましては,一般職員の給与改定の状況,県内主要都市及び民間企業の賃金水準等を総合的に考えあわせまして,4月に改定をしております。  平成2年度につきましては,一般事務を例に申し上げますと,4月から1時間当たり580円を20円アップいたしまして600円に改定いたしました。その後,民間企業では,人手不足を補うため,パート職員の賃金が大幅に改善されましたので,本市においても年度途中ではありましたが,9月から710円に改定をいたしまして,要員の確保に努めたのでございます。  また,一般事務職以外の看護婦,清掃作業員等につきましては,その職務の専門性,特殊性等を考慮いたしまして,740円から1,300円の範囲内で定めております。  平成3年度につきましては,平成2年度と同様に,他都市,及び民間賃金の状況等を見きわめた上で総合的に検討し,決定してまいりたいと考えております。  次に,交通費の実費支給についてのお尋ねですが,類似都市の状況を申し上げますと,全額実費支給している都市はございませんで,無支給,あるいは支給しても一定の限度額を設けておるというのが実態でございます。  本市におきましては,従来,各交通機関の初乗り運賃の往復額を支給しておりましたが,昨年9月から日額500円まで支給できるように改善いたしましたので,他の類似都市と比較いたしましても劣るものではないというふうに考えております。  今後も,運賃改定,社会情勢の推移等を考えあわせまして,臨時職員等の雇用に支障を来さないように改定してまいりたいと考えております。  次に,障害者の雇用につきましては,御承知のとおり,身体障害者雇用促進法によりまして,法定雇用率が2%に定められております。本市におきましても,その雇用に努めておるところでございまして,現在雇用率が2.08%で,雇用義務を達成しております。  新年度におきましても,事務系職種として,重度の聴覚障害者を含む障害者の採用を内定しており,雇用の促進に努力しておるところでございます。  以上でございます。 21 ◯議長(宍倉清蔵君) 市民生活局長。 22 ◯市民生活局長(三枝康浩君) 私からは,老人福祉のうち,救急車ではなく,公的に老人あるいは障害者を移動させる具体的な保障についての御質問にお答えを申し上げます。  本市におきましては,現在,公的には救急車以外に転院,いわゆる病院から病院でございますけれども,転院あるいは入院等のための車両は所持しておりません。
     しかし,別途,市の制度といたしまして,歩行の困難な障害者または寝たきり老人等の入退院などのために,市内タクシー会社に車両購入費の助成を行いまして,現在,車いす兼寝台車2台,寝台車1台,計3台の特殊構造車が配備され,運行しておるところでございます。  その他公的といたしまして,別に老人医療費,対象は寝たきり老人65歳以上の方と,70歳以上の老人でございますが,この老人医療費の中で,輸送費の支払いが認められている制度がございます。  ただいま申し上げましたことは,現在における対応でございますが,これらの仕組みの活用が困難な場合の対策につきまして,救急での対応がどこまでできるのか,あるいは他都市の状況等はどうか等を調査するなど,今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。  終わります。 23 ◯議長(宍倉清蔵君) 福祉部長。 24 ◯福祉部長(藤崎 実君) 福祉行政につきまして,所管について御答弁申し上げますが,ちょっと順序が変わりますが,老人福祉から御答弁申し上げたいと思います。  まず,1点目のヘルパーの増員,あるいは委託ヘルパーを準職員として採用してはとの御質問でございますが,これにつきましては,さきの各会派の代表質疑においても,局長より御答弁申し上げたところでございます。  ヘルパーの増員計画につきましては,需要実態を把握いたしまして対応を図るべく,昨年11月に実施いたしました実態調査等によりまして,平成3年度では恒常10名,臨時10名合わせて20名の増員を図ったところでございます。  ヘルパー派遣事業につきましては,現体制で推進をしてまいりたいと存じております。  次に,ヘルパーの訪問回数,あるいは勤務体制等に関する御質問でございますが,在宅福祉を推進するための施策といたしまして,在宅で介護を行っている家族が,身近なところで気軽に専門家に相談ができ,また総合的な福祉サービス,医療福祉サービスが受けられる在宅介護の拠点施設といたしまして,在宅介護支援センター,これの設置について現在検討をいたしているところでございます。  センターの業務といたしましては,介護相談が主となるために,社会福祉,あるいは介護福祉,あるいは医師,看護婦,保健婦等々の専門職員の配置が必要となってくるわけでございまして,そのスタッフの問題,あるいは設置場所,あるいは設置数,さらには夜間の緊急相談にも対応するための24時間体制の確立の問題等々,保健医療に関係する広範囲にわたる問題があるわけでございます。  そこで,昨年7月に発足いたしました千葉市保健医療福祉サービス総合推進会議の中で,新年度には専門部会を設置いたしまして,保健衛生部の所管でございます在宅療養者に対するケアシステム確立の問題と,在宅介護支援センターの整備について検討してまいる所存でございます。  この制度が発足いたしますと,当然,ヘルパー等の訪問回数の増が考えられます。また,休日,夜間の訪問等についても考えられるわけでございまして,この点も部会の中で研究をしてまいりたいと考えております。  次に,2点目のデイサービス事業,短期入所の手続の簡素化,及びショートスティサービスを1カ月程度預かるミドルスティの実施の御質問でございますけれども,手続の簡素化につきましては,デイサービスにつきましては,利用承認申請書1枚を一度申請いたしますと利用ができるわけでございまして,あとは辞退届が提出されない限りは継続されることになっておりますので,特に問題はないものと考えております。  また,短期入所の手続につきましても,少なくとも1週間から1カ月の間施設に入所するものでございますので,診断書等最小限必要な書類を提出していただいてあるわけでございます。  次に,ショートスティサービスの延長の件につきましてでございますが,国から平成2年6月26日付で,保護の期間延長が真にやむを得ないものにつきましてはおおむね1カ月以内の保護決定を実施して差し支えないとされた通知がまいっております。  したがいまして,本市においても,現在,この通知にのっとりまして事業の推進を図っておるところでございます。  さらに,平成3年度に,県では,新規事業といたしまして,その期間を2カ月程度としたミドルスティ事業が打ち出されております。この制度を活用することにより,より一層の在宅福祉の推進が図られることになると存じております。  次に,3点目の,歩行器を初めとするリハビリ用具の貸し出し等についてでございます。  現在,本市におきましては,既に御承知のように在宅の寝たきり,ひとり暮らし老人等に対しまして,身体の機能低下防止の介護補助といたしまして,特殊寝台車や自動消火器や緊急通報装置の給付等の日常生活用具給付事業,さらには市単事業といたしまして,おむつの貸与,あるいは寝具乾燥車派遣事業等の施策を実施しておるところでございます。  御質問の件につきましては,今後,他都市の状況等を調査してまいりたいと存じます。  次に,4点目のお年寄りの医療,福祉,暮らしなどのあらゆる問題を1カ所で相談に応じられる高齢者相談窓口の設置でございますけれども,これにつきましては,近年,社会情勢の変化によりまして,老人の方々の生活形態,あるいは行政に対するニーズ等も複雑多岐にわたってきております。  したがいまして,そのすべてを一つの窓口でどこまで対応していけるのかという問題もございますが,福祉部といたしましては,次期5か年計画の中でこの問題を取り上げまして,政令市を踏まえました各総合支所内に相談にこられたお年寄りになるべく御苦労をかけないで済むような総合的な窓口の設置を考えております。  今後は関係部局と協議をしてまいりたいと存じます。  次に,身障者対策のうち所管についてお答え申し上げますが,まず初めに,障害者の販売コーナーについてでございます。  現在,障害者の方々につきましては,中央公園等におきまして触れ合いバザー等を開催いたしまして,障害者に対する市民の理解と協力をお願いしているところでございます。  御質問にありました,展示,販売の場所を,ビルの一部を借り上げて,障害者の作品展示販売を行ってはどうかということでございますが,これにつきましては,今後検討してまいりたいと存じます。  なお,庁舎内の展示コーナーにつきまして,販売をということでございますが,実施いたしますのは,展示コーナーとして実施をしてまいりたいと考えておりますので,今後の問題につきましては,また関係団体と御相談を申し上げたいと存じます。  次に,福祉作業所についてでございますが,現在,福祉作業所の送迎につきましては,従来よりお答えをいたしておりますとおり,通所の途中における人々との触れ合いが社会参加の促進につながるために,送迎については考えてございません。  そこで,通所の施設に通っている障害者の方々に対しましては,交通費の助成制度を設けまして,実施をしているところでございます。  次に,視覚障害者に対する御質問でございますが,このうち所管についてでございますが,視覚障害者団体等は毎年懇談会を開催いたしまして,要望等を伺っているところでございます。  市といたしましては,点字による行政情報の提供に努めまして,市政だより,障害福祉の案内,あなたの窓口等の点字化を行っておるところでございます。  また,点字図書につきましては,千葉点字図書館を初め療育センターの触れ合いの家においても,点字図書の整備に努めているところでございます。  御質問の点字の本の購入に対する助成ということでございますが,懇談会では,特に御要望が出てございませんでしたけれども,今後の課題として,他市の状況等も含め調査してまいりたいと存じます。  次に,音声等による誘導システムについて申し上げます。  これにつきましては,現在,若葉総合支所,美浜総合支所,千葉市文化センターの3カ所に誘導チャイムの設置をいたしております。  なお,現在建設中の総合支所4カ所にも設置を計画をいたしております。  今後とも,誘導装置につきましては,音声,磁気誘導等研究をしてまいりたいと存じます。  次に,公共施設の案内パンフレットについて申し上げます。  現在,公共施設の点字による案内は,庁舎玄関ホールに案内板,及びエレベーターの案内表示等を行っております。  点字案内パンフレットにつきましては,どのような施設に必要か,また点字を読める人は視覚障害者の中でも限られておりますので,音声による案内も含めまして,関係団体と相談してまいりたいと存じます。  次に,大阪市でリフトバスの導入を決めたとのことでの御質問でございますが,これにつきましては,大阪市の状況を調査してまいりたいと存じます。  次に,保育に関する御質問についてお答え申し上げます。  まず初めに,障害児保育の充実ということでございますが,本市の障害児教育につきましては,昭和52年にスタートいたしまして,当初は2カ所の保育所で実施をいたしております。その後,年々実施保育所をふやしまして,現在30カ所を教えております。  障害児保育は,確かに健常児と保育の中で障害児自身の情緒面や社会性の成長などが促進されるばかりでなく,一般の児童も障害児に対する理解が深まるなど,子供たちの健全な発達に効果があるわけでございます。こうしたことから,今後は,障害児保育に対する社会的要請が高まるものと認識をいたしております。  そこで,将来的には,すべての保育所で障害児保育を実施いたしたいと考えておりますけれども,今後は,計画的に整備をしてまいりたいと存じております。  次に,障害児保育のスタッフの充実や研修体制でございますが,障害児保育は一般の保育とは異なり,保母の数も多くした職員配置となっております。  また,研修でございますが,専門家による講演会を毎年開催しているほか,保母が実際に各保育所で保育参観をし,さまざまな問題につきまして,その場で検討や,講師からのアドバイスを受ける現場研修,さらには,各種研修会に派遣するなど,その充実に努めておるところでございます。  次に,保育所のアレルギー児童についての点でお答えを申し上げます。  まず,アレルギー児童の実態やその対応でございますが,御指摘のとおり,最近,保育所の児童の中には,ぜんそくやアトピー性皮膚炎を初めアレルギー疾患の子供が増加をいたしております。  こうした子供たちの把握の方法といたしましては,入所前の健康診断で,問診を実施しておりますほか,保護者からの聞き取り及び申し出,また年2回の定期健康診断における発見等があるわけでございます。さらに個々の保育所に対しましては,アンケート調査を実施いたして,アレルギー児童数や除去食品等を把握いたしております。  年度当初のアレルギー児童の数でございますが,3歳未満児が46名,3歳以上児が43名,計89名を数えておりますが,これは,入所児童数当初の4,773名に対しまして,約2%弱ということになっております。  保育所におきましては,こうしたアレルギー児童に対する対応といたしましては,原因となるまず食べ物を制限することが有効であると言われておりますことから,日々の献立の中からアレルギー食品を取り除く,いわゆる除去給食や,他の児童に比べ栄養分を損なうことのないよう代替え食品を使った給食などを実施し,効果を上げているところでございます。  また,栄養士や調理員等調理に従事する職員に対しましては,講習会や調理実務研修を実施するなどアレルギーに対します理解と研さんに努めているところでございます。  また一方,アレルギーの原因とも言われております空気中の浮遊物,特にダニの対策といたしましては,施設の全館消毒や寝具乾燥を実施しているほか,畳,カーペットなどはできるだけ日光消毒や掃除機による駆除等を実施いたしております。  いずれにいたしましても,アレルギー児童に対しましては,今後とも医師と家庭と保育所が連携を強め,調理の工夫などを行い,一層の健康増進に努力をしてまいりたいと考えております。  以上で終わります。 25 ◯議長(宍倉清蔵君) 建築部長。 26 ◯建築部長(奥  貢君) 障害者対策のうち,所管についてお答えをいたします。  視覚障害者住宅の整備ということであろうかと思いますが,このことにつきましては,単に住宅の問題のみでなく,障害者の日常の生活とも関係がございますので,総合的に進めていくべきものと考えております。  このようなことから,関係部局とも協議の上研究してまいりたいと存じております。  終わります。 27 ◯議長(宍倉清蔵君) 消防局長。 28 ◯消防局長(湯浅 一君) 老人福祉についての御質問中,所管についてお答えを申し上げます。  初めに,今回の救急搬送事案につきましては,大変世間をおさわがせいたしましたことに対しまして,議員の皆様方並びに市民の皆様方に深くおわびを申し上げます。  5点の御質問の次に,事実関係を明らかにとのお話がございましたので,順序が逆になりますが,その点からお答えを申し上げます。  私のところに話があるまでの経緯につきましては,先ほど市長がお答えいたしましたので,その後のことにつきまして申し上げます。  民間会社にその種の車両のあることにつきましては,私も承知をしておりましたが,患者の方は極めて高齢である上に,伺った状況では,具体的な病名等は差し控えさせていただきますが,その内容から判断をいたしまして,かなり重篤な状況にあると認められましたので,搬送途上万一の容体の変化があった場合を考慮いたしましたときに,緊急走行による最寄り病院への収容,あるいは酸素吸入等の応急手当て,経験ある救急隊員の処置等が行えるということから,人命の保護を第一に考えた場合,搬送途上におけるアクシデントを防止するため,形態は異なりますけれども病院転送のための県外搬送の事例も多くありますことから,やむを得ない措置として救急車による搬送がこの場合妥当と判断をいたしまして,本市の救急車により搬送し,収容する旨の回答をし,その旨隊員に指示をいたしたものでございます。  次に,今回の救急車の出動はどのような市の制度のもとで行われたのかという御質問でございますが,本市では,救急業務の効率的運用を図りますため,千葉市消防局救急業務規程を定めて運用しているわけでございますが,この業務規程の中に転院搬送を位置づけております。  近年,転院搬送の件数が全国的にも増加してきておりまして,またこの転院につきましては,市内のみに限らず,県内各市町村,あるいは東京,神奈川,埼玉に及ぶものがある状況でございます。  本市におきます平成2年中の転院搬送取り扱い件数につきましては,2,363件で,このうち管外出動の実績は,県内397件,県外39件となっております。救急業務は,基本的には発生現場から最寄りの医療機関に搬送すべきものでありまして,この転院並びに管外搬送につきましては,いずれも例外的な取り扱いになろうかと存じますが,患者個々の症状,あるいはもろもろのケース等がございますので,対応しているところでございます。  また,今回の出動につきましても,例外的な取り扱いではございますが,これらの例に準じて判断をいたしたものでございます。  次に,今後,一般市民でも日常的に行っていくのかとのお尋ねでございますが,先ほど御答弁申し上げましたとおり,この種事案につきましては,例外的運用の範囲に入るものでございまして,一律に線引きはできませんが,まず,重症の患者であり,近隣の病院等では収容ができず,本市の病院のみに収容が決定しており,その地域の消防機関の対応も困難だ,ほかに方法がなく,本市の救急車により取り扱うことがやむを得ない場合に,人命尊重の立場から考慮したいと考えておりますが,なお,この取り扱いにつきましては,国,県などとも十分に相談をしてまいりたいと思っております。  次に,医師の同乗はしたか,またサイレンはということでございますが,私どもといたしましては,医師の同乗を期待しておりましたけれども,収容されておりましたのが老人保護施設という関係もあり,多くの医療スタッフのいる医療機関ではなかったことから,あえて同乗は求めませんでした。  また,サイレンにつきましては,患者の症状,年齢等から,長時間のサイレン吹鳴は,身体あるいは精神的に与える影響を考慮いたしまして,一般走行で行わせまして,もし途中で必要な容体の変化等があった場合には,吹鳴するように指示をいたしました。  次に,通過する自治体に連絡を行ったかということでございますけれども,通常実施をしております,先ほど申し上げました市外,または県外搬送の場合も,通過する市町村へは事前の連絡等は実施しておりません。  また,他の市町村の救急車両が千葉市内を通過する場合でも,私ども受けておりませんので,今回も特に連絡は実施をいたしておりません。  最後に,県の事実関係の調査の関係についてでございますが,今回の救急出動の内容につきまして,千葉県消防防災課及び自治省消防庁の救急救助課に事実関係の報告のため警防部長を出向させ,具体的な内容の説明をいたさせました。  国及び県におきましては,内容を承知されましたが,今後,文書による報告を,千葉県消防防災課を経由いたしまして国に提出することになっております。  なお,千葉県消防防災課長より,手続上の内容として,地元消防本部との連絡であるとか,あるいは医師の同乗等適切な運用がなされていない等の指摘をされましたので,この種の運用につきましては,誤りのないように十分注意してまいりたいと思っております。  以上で終わります。 29 ◯議長(宍倉清蔵君) 福永議員。 30 ◯14番(福永 洋君) それじゃ2回目の質問を行います。  ちょっと答弁漏れも多少あるんですけれども,時間の関係で進めさせていただきたいと思います。  環境問題について,具体的にお尋ねをしておきますけれども,大気汚染の抜本的対策ですね。非常に後退しておりますので,これは要望にとどめますが,もっと前向きに取り組んでいただきたいと思います。  乾電池,蛍光灯は拡大の方向であるということですが,具体的にどのようにするのか。蛍光管破砕機を導入して,週何回集めるとか,そういうふうなことについて具体的にお答えいただきたいということであります。  それから,食品の安全の問題でございますけれども,何を勘違いされたのか,私は食品衛生監視制度をかえる,これは国がやることですから,当然,我が党も国会で,名称を変更するように求めております。  だから,私の言わんとするところは,今の食品の安全の問題が大変重要であると,そういうことで監視のみならず充実をして,こういう安全を前面にした形でもっと積極的に地方自治体が取り組むべきではないかということで申し上げたわけでありますので,部長の答弁は非常に私は不満であります。  例えば,経済部長の答弁でいきますと,消費者安全の,食品の安全については十分消費者保護条例で対応できると,こういうふうなお答えですけれども,今こういう,例えば食品テスト室がないわけでしょう。なぜそれで安全に十分対応できるのか。言っていることと,あなたが私の質問に対して回答そのものの中に矛盾があるんじゃないですか。テスト室もなくて十分対応できるなんて,そんな子供会じゃないんですからね,もうちょっときちんとした答弁してください。本会議です,ここは。体制がないのに何で十分に対応できるんですか。  それから,保健衛生部長,アレルギーに対する国の動向を見てまいるという,私ども前から保健所をふやせと言っているんですよ。ほかの自治体でも,保健所や環境化学センターなりがダニの対策や食品の検査やっているんですね。だから,私ども,食品テスト室に限らず,保健所がこういう問題について取り組んでいるところがたくさんあるんですよ。  部長は,とにかく国の動向を見てからと,こういうことで,だから,逆に言えば,経済部長の答弁も保健衛生部長の答弁も全く矛盾をしているわけですね。それにきちんと,食品関係の問題について,私,最初から申し上げたわけですけれども,今,全体として環境問題というのは大変広域化しているわけですね。だから,経済部だけ,それから保健衛生部だけということじゃないんですよ。多方面にわたっているわけですから,それぞれの部が協力をして,それぞれの力を動かしていかなければ,それぞれのセクト主義を張ってやっていたんでは,市民の健康なんか守れっこないですよ。  そういう意味で,全く木で鼻をくくったような保健衛生部長の答えはなってない。もっとまじめに答えなさい。  それからもう一つ,福祉行政についてお尋ねをいたしますけれども,私はずっと感じているんですけれども,福祉部長さんになってから,福祉の心というかね,全くないですね。  例えば,余り細かいこと言いたくないんですけれども,ことしの一般会計予算書の238ページの項目に,低所得母子家庭慰安激励会開催経費って書いてあるんですね。今どき,これは社会事業の立場というか,施すという感じなんですよね。こんなことを公然と市の文書に書く自治体どこにあるんでしょうかね。福祉というのは施すことじゃないんですよ。本人の自立を促すということであれば,慰安なんて言葉ないし,母子家庭の前にわざわざ低所得ってつけなきゃいけないのかね。こういう文面なんか全く,やはり今の福祉の状態を福祉部長全く御存じないんじゃないかと思うんですね。  事業をやることを私は反対していません。しかし,発想は,やってやっているんだということが,この字体にはっきりあらわれているんですよ。そういう意味で,まず,そういう意味では,こういう項目を変えるということが一つ必要だと思います。  それから,私も申し上げたいんですが,今ここに千葉市における障害者福祉都市の推進について,具申,出されているんですね。これ,全部の部長さんお読みになりましたか。持っていらっしゃいますかね。ちょっとあれですけれども,教育長,当然,全部お読みになっていますよね。ちょっとお答えをいただきたいんです。全部の部長さんに聞くわけにいかないんですけれども,お読みだというふうに思います。これはそこに並んでいらっしゃる方ですからね,ということを前提で聞きますけれども,こんな立派ですけれども,すべてここの中に書いてあることを私は言っているんです。聞いているんです。ここに書いてあることを。  市長,これは,市長あてに出されたものですから,御承知ですよね。何回も読みましたか,市長室に置いてありますか。読まれましたか。市長はちゃんと読んでいただいているんですね。  例えば,一番肝心な本庁舎の障害者トイレ,この基準に合ってないんですよ。部長,御存じですか。福祉部長,御存じですか。この規定になってない。何でですか。  もう一つ,コミュニティセンターの障害者用トイレ,壊れたままです。あかないんです。電気はつかない。1年以上放っぽってあるんです。なぜこういう状態なんですか。  もう一つ細かいことで申しわけないけれども,やっと議会に,そこに障害者入れるようにということでスロープができました。反対側の道路の隅切りのところに段差解消してないんですよ。何のためにこっちにスロープつくったんですか。障害者が幸町から来るのにわざわざ本庁を回ってこなきゃならないんですね。幸町から来る障害者の方は,来るならばそこから来て,入って来ればすぐ議会の傍聴できるんですよ。今,段差があるために,本庁の今工事をやっているところわざわざ回って来なきゃ1人では来れないんですよ。何でこういうアンバランスなことが行われるんですか。
     この中に参加しているのは,教育長を初め,これはかなり市内の非常にそれぞれ熱心な方で,私は,この推進については,なかなか感心される部分があるんです。障害者の雇用の問題等についてもやりなさいよと具申しているんですよ。ところが全くこれについて,これは見ないで,皆さん,市長なんかもメッセの方ばっかリ見て返事をされているようですが,これに基づいて各部長さんたちも答弁をしていただきたいんですよ。見てないんじゃないでしょうかね。  例えば,学習障害児の問題,これについても,端的に今から,昭和62年ですから,4年前には,この問題の早期発見について答申が出されているんです。しかし,今の答弁は全くそういう答弁じゃないじゃないですか。これを本当に読んだんですか。読んでないでしょう。どうなんですか。はっきりしたお答えをいただきたい。  この中には,教育長こうなったら,全く対話なってないから聞きますよ。保健衛生部長,市民生活局長,土木局長,建築部長,教育長,これは,私は担当者が変わったとしても,市長はこれを受けてやるというふうに言ったわけですから,それについて,今の答弁とは全く矛盾しているわけですから,もっときちんと正確に答えていただきたいと思うんです。  それからもう一つ,ヘルパーさんの問題で申し上げておきたいんですが,さきの厚生常任委員会で,私も同僚の中堀議員さん,専門な方ですから,私も控えていたんですが,ヘルパーさんに対する部長の態度というのは,単なるお手伝いさんという考え方ですよね。私はなぜそういうふうに言うかというと,委託ヘルパー,私,聞いているのは,委託ヘルパーではなくて,公的に責任を持つヘルパーさんつけなさいと。そして,寝たきりをつくらないように,今,ヘルパーさんは,単に介護をするだけではなくて,お年寄りの発達を保障するといういろいろな研究などもされているわけです。そういう点では,ヘルパーさんがいろいろ研究されて,なるべく寝たきりをつくらないようにつくらないように頑張っている。市の方はとんどん,ただふやせばいいんだということで,本当に福祉の行政が推進をするのかという点では,私はしないと思うんですね。そういう意味で,明確なお答えをいただきたいというふうに思います。  私,部長さんの,そういう点では,ヘルパーに対する認識が,本当に今の福祉の実態に合った形での対応ではないんじゃないかというふうに思います。そういう点でお答えをいただきたいと思います。  それから,今,老人の移送の問題で,市長,それから消防局長さんからお話がありました。もう一度お尋ねをしたいんです。はっきりお答えいただけなかったんですが,特例1号ということで報道されているんですが,それならば,もう一度お尋ねしますが,さっきいろいろ条件等があると言われましたけれども,すべての市民の要望に基づいてやられるのかどうかということですね。今回はたまたま市長夫人であったということが問題なのか,その辺よくわからない。  本当から言えば,市長さんの答弁と局長の答弁の間には相当な矛盾があるんですね。現実の中にはあるんです。細かい問題については,本会議の場で時間がありませんから,これは省きますけれども,特例ということでなくて,一般市民すべてにこういう場合について,ただ,特例とつけますと,制限されてしまうんですね。こういう場合については,さっきもありましたが,もう一度きちんと,こういう場合については,神奈川県まで行くということですから,100キロも200キロも行けるんだろうと思いますけれども,本当にきちんとやるという保障があるのかどうか。はっきりもう一度お答えいただきたい。  可能であれば,今,現実的には救急車を利用することも当然必要です。  それから,先ほど局長の方からも,民間のリフトタクシー,補助を行う,補助を行っても非常に高い。これは時間でやられますのでかなり高いということと,3台しかないということで利用してないんですよ。できないということがあるんですね。ですから,もう少し補助をもっとふやすとか,市が独自に車を持って,これを運転手を自分で探せということじゃなくて,障害者の方というのは,今,高齢者世帯と障害者世帯というのは,同居しているといううちは少ないんですね。これも御存じないかもしれませんけれども,多いんですよ,障害者同士の世帯という,ふえているんですね。だから,運転しろといったって運転できるわけないんです。  ですから,運転者も含めて市がちゃんと公的なそういうリフトバスをつくるよう求めますけれども,お伺いします。  それから,この間,消防自動車の問題については,ここにもはがきもきたり,電話が私のうちにも十何件かかってきて,駅で宣伝していたら,市民の方から3人ほど,一体何やっているんだという怒りの言葉を投げかけられまして,私もちょっとたじろいだわけでありますけれども,非常に市民の関心というか,不満の方が強いんですね。私は,これを輸送したことについては,非常にいいことだと思うんですよ。人道的であればね。全くいいことです。  しかし,先憂後楽です。市政のトップに立つ者は,市民の苦しみを先に救って,後からみずからその制度を利用するというのが,これは本来の立場ではないかと思いますが,市長,その点についてお尋ねをいたします。特例の1号というのでは恥ずべきことではないかと思うんですね。  その中で,いろいろ電話もかかってきましたので,消防局にお尋ねいたしますが,例えば,千葉市に住んでいて道路を一つ先の習志野の病院へ行ってほしいというふうに消防局に電話したら文句を言われたと,とんでもないと,そんなところに運ぶのは。なぜじゃ100キロ先まで,そういうふうに文句を言っておいて,一方では100キロ先のを運ぶのかという,これは市民の声です。  それから,緊急性があるならば,神奈川県,地元の救急車に頼むべきではないか。先ほどこれは,頼まなかったということでありましたから,これはもう1回,なぜ頼まなかったのか。本来,これを最高の責任者の消防局長がぬかったというんでは,これは責任問われると思うんですけれども,その点についてどうなのか。  それから,これは,消防局長の不当な出動命令ではないのかということが言われております。これまでも確かに何件か関係者から私に電話ありました。さる偉い方から,消防自動車を出してほしいということで,局長から言われたけれども,それは業務規程にないから断った,そういう職員さんもいたわけです。だから,今回,行った方は悪いと言っているんじゃないんですよ。規程にないことについては受けられませんということで,断ったというんですね。  ところが,今回はそうではなくて,出動命令させたことは,これは,やはり不当な出動命令ではないか,これについてお答えをいただきたい。  それから,自治法に定める財産の不当な使用であって,監査請求をして詳細を市民に公表してほしいという,こういう手紙がきました。ですからこれは,そういうふうに当たるのかどうか,お尋ねをいたしたいと思います。  それから,本当に個人的なことになりますが,市長はこうなったら経費を市に返還すべきじゃないかと,これは市民の方からの声ですから,これはどうかということについては,いろいろ論議があろうかと思いますけれども,いろいろな立場について,もう少し責任を明らかに,市長並びに消防局長,明らかにしていただきたい。  以上で2回目の質問を終わります。 31 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁願います。清掃部長。 32 ◯清掃部長(古川 誠君) 乾電池等の収集について,具体的にはどうするのかという御質問でございます。私の方から御答弁させていただきます。  まず,収集場所でございますけれども,収集場所につきましては,ステーションの見直し,それから拠点回収方法の拡大,これを考えております。  それから,蛍光灯と,それから水銀体温計,これにつきましては,ちょっと壊れやすいものがございますので,こういうものを一緒に収集できる特殊車両の導入を検討しておるところでございます。  以上でございます。 33 ◯議長(宍倉清蔵君) 保健衛生部長。 34 ◯保健衛生部長(小田泰宏君) 2回目の御質問にお答えいたします。  まず,食品の安全性についての御質問でございますが,食品衛生検査施設を含む総合保健医療センターの建設を現在進めております。また一方では,食品衛生監視員の増員を図るなど,着実に食品衛生の向上に努めております。今後ともこの方向に沿って努力を重ねる所存でございます。  また,障害者の問題に関連いたしまして御質問ございましたが,私どもの所管いたしております保健医療に関しましては,各種の相談業務や指導業務を積極的に展開しておりますほか,施設の建設に当たっても,必要な配慮を行っておるところでございます。  以上でございます。 35 ◯議長(宍倉清蔵君) 経済部長。 36 ◯経済部長(飯田征男君) 2回目の御質問にお答えいたします。  商品テスト室の件でございますが,消費生活センターにとっては,商品テスト室はぜひとも必要な施設であると考えております。関係部局と調整して,できるだけ早い時期に整備をしてまいりたいと考えております。  当分の間の処理でございますが,商品の検査につきましては,先ほど御説明申し上げましたように,千葉県の消費センター,あるいは財団法人日本分析センター等に検査を依頼いたしまして,支障がないように万全に対処してまいりたいと考えております。  以上でございます。 37 ◯議長(宍倉清蔵君) 市民生活局長。 38 ◯市民生活局長(三枝康浩君) 公的にあるいは身障者の方を移動させる具体的な対応につきまして,運転手を含めての,市で車を配置をしたらどうかという御質問でございますが,他市の状況等十分調査をいたしまして,今後の検討課題とさせていただきます。 39 ◯議長(宍倉清蔵君) 福祉部長。 40 ◯福祉部長(藤崎 実君) ヘルパーの件につきまして,再度御質問がございましたが,特に公的責任をということでございますが,委託のヘルパーにつきましても,制度上認められておるわけでございまして,やはり社会福祉協議会等々,公的な団体でございますので,そういう面においては問題はなかろうと考えておるわけでございます。 41 ◯議長(宍倉清蔵君) 消防局長。 42 ◯消防局長(湯浅 一君) 2回目の御質問についてお答え申し上げます。  特例云々というお話がございましたけれども,私,先ほどの御答弁の中で申し上げましたが,基本的には救急業務は発生現場から最寄りの医療機関へ搬送するのが基本的でございまして,病院から病院への転送,それと他市町村への出動,これらはいずれも特例の部類に入るものと考えております。  それから,すべての市民を対象にするのかというお話でございますけれども,先ほど申し上げましたけれども,一律的にどこかで線引きをすることはこれは不可能でございますけれども,それ以外にどうしても方法はないという場合には,状況に応じて対処することを考えておりますけれども,国の方からもろもろの指導を受けつつありますので,今後,国,県の指導を十分受けまして,相談しながら対処してまいりたいと考えております。  それから,地元へ頼まなかったかという御質問でございますけれども,場所は神奈川県寒川町ということでございますが,寒川町に対しましては,大変失礼な言い方になるかもわかりませんけれども,町ということから,規模を考えまして,その辺を考慮いたしまして,私どもで対応いたしたものでございます。  それから,不当な出動命令ではないかということでございますけれども,今回の事例につきましては,特異な事例でございますけれども,通常,県外への転移搬送では出た実績もありますので,それらに準拠したわけでございますけれども,人道的立場,人命尊重の上から判断をして命じたものでございます。  以上でございます。 43 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁ありませんか。市長。 44 ◯市長(松井 旭君) 先憂後楽で,先に市民に利用させることを考えるべきだというお話でございますが,結果的にこうなったものでございまして,故意に私が行ったものではございませんが,家内の管理不行き届きということで,本当に申しわけなく思っております。  今後は十分留意してまいりたいと思います。 45 ◯議長(宍倉清蔵君) 中橋助役。 46 ◯助役(中橋芳弘君) ただいまの御質問の中で,今回の救急車の搬送について経費を市に返納すべきではないかという御質問がございました。  今回の搬送につきましては,先ほど消防局長が答えましたように,局長として救急業務の中の一環として行ったということでございますので,現在の救急消防規程の中で,有料化するという考えはございませんので,市長がそれを返納するのはいかがかというふうに思います。  また,市長が市にそういうことで返すということになりますと,選挙法上の関係で寄附にならないかとか,いろいろな問題も出てこようかと思います。今回のことにつきましては,そういうことでいかがかというふうに考えております。 47 ◯議長(宍倉清蔵君) 福永議員。(14番・福永洋君「答弁漏れがある。私は障害者用トイレについて,なぜそうなっているかということを聞いているんだから,ちゃんと答えてくださいよ。」と呼ぶ)(「答弁漏れ」と呼ぶ者あり) 48 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁漏れありませんか。福祉部長。 49 ◯福祉部長(藤崎 実君) トイレについて,答えろというお話がございましたので,御意見として伺っておりました。  それで,庁舎内のトイレということでお話がございましたけれども,これにつきましては,既設の建物の中で建設をしたということでございまして,現在の基準には合ってないということでございます。  それから,コミュニティの故障ということでございますが,これは早急に関係部局と協議し,修繕をしたいと思っております。  以上です。 50 ◯議長(宍倉清蔵君) 福永議員。 51 ◯14番(福永 洋君) 対応は,答えは非常に不適切だと思うんですけれども,これについて全部の部長に聞こうと思って,私はこれについては,部長読んでいるというふうに言ったから,ついてはどうなのかと,矛盾しているんじゃないかということをお尋ねしたわけですよ。あなた一生懸命読まれているんだと思うんですよ。お答えについても,基準に合ってないという,それはどういう責任があるんですかね。部長としてそれはいいことなんですか。  本来,市の本庁舎がこれに基づいてつくらないで,市民につくれって言ったってできるわけないじゃないですか。しかもコミュニティセンターは市が管理しているところでしょう。それが障害者トイレが壊れていることも知らないわけでしょう。知っているんですか。知らないんでしょう。細かいことは言いたかないですけれども,本当にこういう問題についてもっと心を持ってやっていただきたいということと,それから,私は,保健衛生部長,じゃ,(通告時間終了5分前の合図)なぜ最初から,保健センターの中でやりますからと,そういうふうに言ったところじゃないんですよ。私は1日も,公害問題で,今,アレルギーの問題というのは1日もおくらせにできないと,私の前段の質問,全然聞いていなかったんですかね。  だから,私は,食品安全条例は,もっと受け身じゃなくて,法制的にこの問題を取り上げてやっていかなきゃいけないんだと,国民の2,000万人にもなり,しかも特に子供のアトピーは,確かに対策についてはいろいろ問題があろうかもしれませんけれども,私も十数年間この子供たちと接してきまして,アレルギーの除去食とか,減感作療法とか,いろんなやつが出ます。また,飲み薬を開発するのも10年先と言われております。しかし子供の患者はどんどんふえているんですね。ですから,今,子供のうちにアレルギーに対する対策をきちんと,地方自治体なりがやっていかないと,将来大変なことになると,だから私は,わざわざレイチェル・カーソン女史の沈黙の春を出したんですね。それはもう30年前から言われているんだと,その取り組みを今地方自治体がやらなければ,公害行政だって,国がやってから地方自治体やったんではもう遅いんですよ。そのことは保健衛生部長御存じだと思うんですけどね。  だから,私は,そういう商品テスト室を直ちに,最初は場所がない,場所がないとか何とかの問題じゃないでしよう。市民の命を守る気があったら,場所はちゃんと確保できるでしょう。  それから,保健衛生部長も保健センターの中でという,そういうことじゃなくて,だから私は,食品安全監視員ということに名称を改称した,そういう決意で臨んでほしいと,こういうふうに言っているんですよ。  全体的に非常に答弁について不誠実だと思います。  しかし,端的にあらわれているけれども,こういうきちんと協議会に出されたものに対して,市当局が全くこたえてやろうとしない姿勢ははっきりわかりました。そのことは申し上げまして,今後とも,市の皆さんのために大いに頑張っていきたいと思いまして,私の質問を終わります。 52 ◯議長(宍倉清蔵君) 福永洋議員の一般質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩いたします。              午 後 0 時 11 分 休 憩           ──────────────────────              午 後 1 時 12 分 開 議 53 ◯議長(宍倉清蔵君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。38番・立石悟議員。              〔38番・立石 悟君 登壇,拍手〕 54 ◯38番(立石 悟君) 同僚議員初め執行部の皆さん方,連日大変御苦労さまでございます。  私は,さきに通告をいたしました5項目につきまして,通告の順に従いまして質問を申し上げます。  まず第1点目は,都市モノレール千葉大ルート,大宮ルートの早期実現についてであります。  都市モノレール千葉大ルート,大宮ルートにつきましては,何回となく今議会で提起をしてまいりました。大宮地区から千葉駅までたった7キロの距離にありながら,朝夕の通勤,通学のラッシュ時には,50分から1時間もかかる交通の不便,東京勤務,通学者の多い大宮,多部田地区住民は,通勤,通学に片道2時間以上,往復5時間近くもかかる毎日の苦しみに耐えかねて,安住の地としてようやく求めた家屋を処分し,転出する者が多く,特に若い人たちはほとんど通勤,通学の苦しみに耐えかねて,住みなれた家を出て行き,若い人たちのいない年寄りだけの老人村になりつつあります。  大宮台は千葉市で一番最初に造成された住宅団地として,入居が開始されて28年目を迎えた今日,いまだに朝夕の交通ラッシュ時,交通渋滞は解消されず,陸の孤島的環境は依然として解消されていないわけであります。  反対に,国道,計画道路の整備により,よくなるどころか,東金,大網街道ともに以前より交差道路なり信号がふえ,千葉駅までのバスの所要時間は長くなり,反対に不便になってきています。  このような大宮,多部田地区住民の悩み,苦しみの実情は,本件を取り上げ,質問のたびにくどいぐらい訴えてまいりました。  毎回,質問のたびに申し上げてまいりましたように,大宮,多部田地区の交通問題の解決は,都市モノレール大宮ルートの早期実現しか道はないわけであります。県庁前から千葉大を経由,星久喜,大宮と直線で整備され,都市モノレールの道路,上を走行するモノレール,この両者の完成によって,車の流れも大きく変わり,また車の使用も減少して,交通渋滞も緩和され,特に,千葉駅まで整備されるモノレール道路により,新しいバス路線も可能となり,バスの所要時間も短縮されて,20分もあれば千葉駅に到着できるようになるわけであります。  前にも申し上げましたように,大宮,多部田地区住民の最大の願いは,当初計画の千葉大ルートの早期実現にあります。この切実な願いをかなえてほしいという住民の願いが1万人の署名となり,地元町内会,自治会の役員が代表して,千葉大に署名を持って陳情に行きました。そして,地元の悩み,苦しみと千葉大ルートに対する大宮,多部田地区住民の大きな期待と念願を訴え,周辺地域住民の悩み,苦しみを解消するために,道路用地問題に対する千葉大の格段の御配慮と御協力をいただきたいと,礼は尽くして陳情をしてまいったところであります。  なお,千葉県議会,千葉市議会に対しても,早期実現の請願書を提出してあります。  昨年9月議会における私の一般質問に対する執行部の答弁は,現状,極めて厳しい状況にあるけれども,あきらめることなく,最後まで精いっぱいの努力を続けていくという答弁でありました。当時の状況からしまして,千葉大ルートは極めて困難な状況にあり,好転する見込みはないのかなと,落胆しながらも,関係者の真剣な対応と実現への道が開けることを期待してまいりました。  1月31日の千葉日報の一面に,行政側にとって極めて厳しい条件つきではありますけれども,モノレール用地同意の回答という記事を見ました。朝この記事を見まして,寝ぼけ眼も一遍にさめ,万歳と叫びたい気持ちで,何回となくこの記事を読み返しました。報道記事によると,公務員宿舎の移転,建てかえ,サッカー場の代替地確保,診療,研究,教育用の通信ケーブル,エネルギー配管,給水管の敷設がえ,緑地保全,附属病院と駅舎との連絡施設整備,騒音,振動,電波障害,プライバシーの保護など,これらの解消を条件として同意するとの記事でありました。  代替え用地の条件は,今日の用地不足の折,極めて厳しい条件かと思いますが,その他の問題は,今日の進歩した高度な技術からして,対応可能な問題だと考えるわけであります。  せっかく,千葉大側が昭和53年12月の校地割譲反対の評議会決定がありながら,ここまで協力の姿勢を示し,正式な最終回答として提起をされたものをきっかけとして,最大の努力をし,実現の方向に作業を進めていただくよう強く要請をするものであります。  本年3月末で切れる事業認可の関係,ルート変更による計画日程の大きなおくれ,新たな路線用地の確保,住民の協力と同意と諸条件等を考えるときに,今回の千葉大条件は困難な問題が多過ぎるとは思いますけれども,ルート変更と比較するときに,千葉大ルート実現に努力をすることの方が得策であろうと考えるわけであります。  2月22日の県議会における都市モノレール千葉大ルートに関する質問に対する沼田知事の答弁は,1月30日に千葉大から条件つき回答があったと,提示された条件は非常に厳しい面があり,関係者との協議を重ねて8月末までに県の方針を決めたいと答弁をされておりました。さらに,千葉駅等葭川公園間は平成3年度から着工するが,県庁間の工事は工事施工認可申請を延期したいと答弁されております。事実上,千葉大ルートはあきらめ,ルート変更をせざるを得ないと受け取れる答弁であり,新聞もそのような意味での報道となっておりました。  私ども,関係地域住民にとってはまことに残念でなりません。千葉市の都市計画,また,都川上流域複合都市開発構想の事業促進等,千葉市の立場から考えて,千葉大ルートは極めて重要な路線であります。  執行部は,一丸となって千葉県に対し,千葉大ルートの実現に向けて強力に働きかけていただくよう強く要請をいたしながら,以下,6件について質問をいたします。  まず第1点は,千葉市として,今回の千葉大の条件つき最後の回答をどう受けとめているのか。  2点目に,千葉大の条件にこたえ,千葉大ルートを当初計画どおり推進すること,このことを求めますけれども,その意思があるかどうか。  三つ目に,千葉大の提起した条件につき対応が困難だと考えられるものは何か。具体的に説明していただきたい。  4点目に,千葉駅から県庁までの事業認可切れ,3月末との関係はどうなるのか。  5点目に,ルート変更をするよりも,計画どおり千葉大ルートを実現することが,事業認可,道路確保,住民合意,経済的な面からもメリットはあるものと考えますが,執行部はどう考えているか。  6点目に,なお彼岸,お盆のときには大変な交通渋滞を引き起こしている東金街道,平和公園の交通対策として,また,これから開発される都川上流域複合開発のためにも,都市モノレールを平和公園まで延長するよう提起をいたしますが,御見解をお伺いをしておきます。  大きな二つ目の問題といたしまして,都川上流域複合都市開発構想についてお伺いいたします。  千葉市の戦略的都市開発プロジェクトについて,八つの開発構想があり,その中の一つに都川上流域複合都市開発プロジェクトがあります。この開発プロジェクトとモノレール大宮ルートとは大きな関連がある事業であります。この開発プロジェクトの事業促進が大宮から千城台へのモノレール環状線実現に大きく影響を与えるものと考えるわけであります。
     また,千葉市の西高東低の冬型都市整備開発の不均衡を解消する東部地域の都市開発として,急を要する極めて重要な計画でもあるわけであります。  また,開発のおくれている東部地区住民が大きく期待をし,念願している問題でもあります。  この都川上流域複合都市開発構想を夢の構想としないよう,積極的に取り組んでいただくよう要請を申し上げ,以下,3点について質問をいたします。  第1点は,新しい基本計画,5か年計画の中で,都川上流域複合都市開発プロジェクトをどう位置づけ,事業促進を図ろうとしているのか,お伺いいたします。  2点目に,幸い,新年度予算に,都川レイクサイドパーク整備に関する用地測量,地区界測量の予算が組まれ,整備事業がいよいよ着手されようとしています。本事業と複合都市開発の関係はどのように計画され,事業が推進されていくのか,お伺いします。  三つ目に,開発構想の基本的方向,土地利用構成,段階的整備の方針に変更がないか,確認をしておきます。  三つ目の問題は,上下水道設置計画区域以外の汚水処理場設置についてであります。  本件につきましては,一般質問を初め,議案研究等を通じ,幾たびとなく提起をしてまいりました。特に,多部田町泉台ローズタウン500世帯の上下水道施設について質問をし,執行部の見解をお伺いした経過があります。  泉台ローズタウン団地は,1本の井戸で500戸の世帯に給水しており,しかも上下水道整備区域外のため,便所はくみ取り式,おまけに団地周辺は平和公園墓地,ゴルフ場,残土埋立場に囲まれて,住環境が極めて悪く,平和公園やゴルフ場の除草剤,殺虫剤や残土埋め立てにより井戸水が汚染されやしないかと住民は毎日不安な日々を送っています。  千葉市では,合併浄化槽の設置を奨励しておりますけれども,井戸が1本で給水に限度があり,全戸の合併浄化槽の設置は,水の不足のために不可能な状況にあります。  このような特殊な地域,条件の団地については,団地専用のミニ処理場を設置すべきではないか。  現在,市では,都川の浄化事業を推進しており,各所に浄化施設を設置しようとしています。都川の浄化問題は,上流地域流入口の汚染要因を元から断たなければ浄化効果は上がらないものと考えるものであります。  政令指定都市移行条件のうち,他市と比較して見劣りするものは公共下水道の整備であります。これからの千葉市が力を注ぐべき事業でもあるわけであります。  ローズタウンのように,離島的環境にある汚水処理場未設置地域,住宅団地の対策をどのようにお考えになっているか,お伺いをいたします。  なお,前々から一般質問の中で提起をし,担当部長より平成4年度には公共下水道に接続すると御回答いただきました北大宮台,新大宮の汚水処理場問題は,回答いただきました4年度内に実現できるかどうか,確認をしておきます。  次に,平和公園墓地への進入道路の整備についてであります。  本件につきましても,何回となく意見を申し上げ,早急に整備するよう求めてまいりました。  さきにも申し上げましたように,お盆や彼岸時期は東金街道の交通渋滞がひどく,墓参り客の車が数珠つなぎになり,ローズタウン団地住民は団地から出入りができなくなり,大変困っております。その改善策を強く市に求めています。  現在,急ピッチで墓地造成が進められており,本年は限定されるものの,来年度から本格的な使用開始となり,年間600から700区画ぐらいずつふえ続けていくわけであります。そうなると,今でさえ交通渋滞の激しい周辺道路が,彼岸やお盆時期にはパニック状態になることは必至であります。  住民の悩みを解消するため,道路整備を急ぐ必要があります。多部田町五社神社から大宮台への道路は整備を進められており,五社神社からローズタウンまでの道路整備も逐次進められておりますが,今後の整備計画と他の道路の整備はどのようになっているか,お伺いをしておきます。  最後に,保育所の冷暖房についてお伺いいたします。  現在,千葉市の大部分の保育所が冷房設備がなく,暖房も石油ストーブであります。昨年の夏など異常な暑さ続きのために,各保育所とも大変だったようであります。特に,ゼロ歳から2歳児の乳児の保育は,大人でさえ我慢できないような暑さの中,保育所の保母さんたちは大変な苦労をされたようであります。  世界の経済大国と言われ,どこの家庭でも冷暖房の完備している今日,乳児や幼児を保育する市営の保育所に冷房もなく,暖房もいまだに石油ストーブを使用しているのは信じられないことであります。  幼児のころは,できるだけ自然の環境で育てることが大事なことはわかっておりますけれども,各家庭の生活環境が大きく変わり,どこの家庭でも冷暖房化している環境にあり,家庭と保育所との環境の違いは,幼児の保育によいはずはありません。  また,蒸し風呂のような暑い部屋での昼寝の時間は,幼児たちに満足な昼寝と十分な睡眠をとらせることは不可能であります。きつ過ぎる冷暖房は余りよくないと思いますけれども,幼児の体調に合わせた適温の冷暖房であれば何の支障もなく,快適な環境の中で保育ができるものと考えるわけであります。  夏の暑いときに風を入れようと,風を入れて涼をとるために,窓をあけると蚊が入ってきて,幼児たちが蚊に食われ,赤くはれ上がり,抵抗力のない幼児は化膿して大変困っているようであります。  また,一瞬も目を離せない幼児を保育する施設に,石油ストーブを利用することは非常に危険であります。  なお,危険物に指定されている灯油の保管,取り扱いにも問題があります。  新設の保育所は冷暖房の設備をされているようですけれども,古い保育所は整備されておりません。未整備保育所の冷暖房設備を早急に完備するよう,強く求め,以下,4点について質問をいたします。  第1点は,冷暖房設備の完備していない保育所は何カ所あるのか,確認をしておきます。  2点目に,保育所の冷暖房化は,保育の面で何か問題があるのかどうか,お伺いしておきます。  三つ目に,真夏の盛り,部屋の温度が上がり,昼寝の時間もなかなか寝つかれず,満足な睡眠をとれない幼児たち,窓をあけ風を入れると蚊に食われる子供たち,この実情をどう考えているか。  四つ目に,未設備保育所の冷房化について,具体的な計画があるかどうか。また冷暖房を進めているけれども,実施したところがあれば,どことどこの保育所に実施したか。なお,実施後の経過と保育所の評判はどうか,お伺いしておきます。  以上,5項目につきまして,私の意見を申し上げながら,質問いたしました。これで第1回の質問を終わります。(拍手) 55 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁願います。都市計画部長。 56 ◯都市計画部長(村田政雄君) 都市モノレールの千葉大ルートについて,2点目の都川上流域複合開発プロジェクトについて,2点の御質問に順次お答えを申し上げます。  まず初めに,都市モノレールの千葉大ルートにつきまして,地元の実情を踏まえての6点の御質問をいただきました。1点目,2点目,3点目は相互に関連がございますので,一括して御答弁申し上げます。  このたびの回答は,厳しい条件が提示されてはおりますが,いわば条件つき同意という形になったものでございまして,大学としての極めて限られた時間の中で精いっぱいの御返事と受けとめております。  ところで,大学側から提示されました条件でございますが,御質問の中にもございましたとおり,6項目ほどでございます。この対応について,国,県,市それぞれで検討協議を進めておるところでございます。中でも,運動施設の代替地確保に関する条件につきましては,法的な問題がかかわってまいりますことから,その対応に大変苦慮しておるところでございます。その諾否につきましては,引き続き関係機関と協議を進めてまいりたいと存じております。  次に,4点目の,千葉駅から県庁までの事業認可切れと3月末との関係はどうなるのかということでございますが,県庁ルートの工事施工認可申請を提出するに当たりまして,国と事前協議を進めてまいったわけでございますが,その折,国より県庁以遠のルートの方針を早目に見きわめるよう指導があったところでございます。  しかしながら,千葉大学との協議にも日時を要しておりますことから,県庁ルートの工事施工方法については,当面,千葉駅から葭川公園間を施工することとし,葭川公園から県庁前間につきましては,工事施工認可申請期限を2年間延伸することで,おかげさまでこのほど国の承認が得られたものでございます。  また,県庁以遠ルートにつきましては,早目に方向づけをしなければなりませんので,引き続き協議を進め,今月末までには当面の方針を出したいと考えているものでございます。  次に,御質問の5点目,6点目でございますが,一括してお答え申し上げます。  まず,ルート変更をするより千葉大ルートを予定どおり実現する方が道路確保及び経済的な面等からよいのではないか,また,平和公園までの延伸をということでございますが,現在,千葉大ルートを含め,想定される路線等について,基礎的な調査を実施しているところでございます。引き続き,この基礎調査に続きまして,路線計画案,あるいは建設費,経営収支等についての見通しを調査し,相互に比較検討して判断をしたいと考えております。御理解を賜りたいと存じます。  次に,都川上流域の複合都市開発構想についてでございますが,3点ほど御質問をいただきました。夢の構想としないよう積極的に取り組んでほしいという御趣旨でございます。  御質問の第1点目の,次期千葉市総合基本計画及び次期5か年計画についてでございますが,本開発構想につきましては,緑と水辺を生かして,文化,研究開発,高等教育機能等の高次の都市機能や住宅,レクリエーション機能等をあわせ持つ複合的な市街地の形成を図るものとして位置づけまして,道路など交通体系等の整備計画や周辺で進められております各種の事業との整合を図りながら,総合的な町づくりを目指すものといたしております。  次に,2点目の,都川レイクサイドパークとの関連でございますが,御承知のとおり,都川レイクサイドパークは,都川の治水対策上整備が急がれる事業でございます。したがいまして,本開発構想では,都川レイクサイドパークとの計画的な調整を図りながら,その進捗に十分留意の上対応してまいりたいと考えております。  御質問の3点目は,本開発構想の基本的な方向,土地利用構成,段階的整備の方針等に変更はないかということでございますが,冒頭にお答え申し上げたように,開発の考え方,及び段階的に整備する基本方針には変更はございません。  なお,今後は,町づくりにつきましても,地元の方々との話し合いの場も開かせていただきたいと考えております。  以上でございます。 57 ◯議長(宍倉清蔵君) 下水道部長。 58 ◯下水道部長(鈴木健夫君) 質問の3,上下水道設置計画区域外地域の汚水処理場についての2点の御質問にお答えを申し上げます。  最初に,ローズタウンのように離島的環境にある汚水処理場未設置地区,住宅団地の対策をどのように考えているかとの御質問でございますが,本市の公共下水道全体計画区域は,行政区域面積2万7,254ヘクタールのうち、市街化区域と一部市街化調整区域を含めた行政区域面積の約58%に当たります1万5,949ヘクタールを公共下水道で整備する区域として位置づけております。この全体計画のうち,現在までに9,318ヘクタールの認可を取得いたしまして,整備中でございます。平成2年度までに約6,590ヘクタールの整備が完了する見込みで,認可面積に対します整備率は約71%となる見込みでございます。  そこで,御質問の,ローズタウンのような下水道の全体計画区域外の市街化調整区域にございます団地等は,公共下水道としての位置づけがなされていないために,快適な環境づくり及び公共用水域の水質保全の観点からも,浄化槽等での対応が必要と考えております。  また,上水道の問題も含めて今後の課題であると認識をいたしております。  次に,北大宮台,新大宮地区への本市の公共下水道の幹線が接続される時期についてでございますが,大宮地区を対象とした公共下水道の計画につきましては,議員も御承知のとおり,当初の下水道計画ルートは、都川多目的遊水地の計画区域内に下水道の幹線が計画されておりましたことから,この見直しが必要となったものでございます。  現状を申し上げますと,大宮町,北大宮台,大宮台等の地区を含めまして,平成2年度に総合的に幹線ルートの見直しを実施をしているところでございます。  そこで,今後の進め方といたしましては,平成3年度におきまして,国,県と協議をいたしまして,都市計画法,下水道法の認可を取得したいと考えております。  なお,事業は平成4年度より着手をいたしまして,平成6年度末には接続可能となるよう努力したいと考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。  以上で終わります。 59 ◯議長(宍倉清蔵君) 保健衛生部長。 60 ◯保健衛生部長(小田泰宏君) 4点目の,平和公園墓地への進入道路の整備についてでございますが,基本的には新たに3カ所の進入路を設け,墓参りの車の分散を進めることにより,交通混雑の緩和を図る考えでございます。この進入路に接続する市道整備について,路線ごとにお答えいたします。  まず,多部田町五社神社からローズタウンまでのA級8号線につきましては,平成元年度より整備に着手,平成3年度には五社神社付近の整備を予定いたしております。  次に,五社神社から都市計画道路磯辺茂呂町線の間の級43号線につきましては,用地買収が完了いたしましたので,今年度より早速整備を実施いたしておりまして,完成に向けて鋭意努力してまいります。  次に,級44号線及び大宮町79号線の道路整備につきましては,道路境界査定が未確定でございますので,再度査定を実施し,地権者の了解が得られ次第直ちに整備をしてまいりたいと考えております。  なお,国道126号線にかかる負担緩和のため,三つの進入路のうち二つは県道浜野四街道長沼線方面からのアクセスとし,新たに平山町側に設けるとともに,平和公園の外周に沿って,多部田町から平山町に通じる生活道路を整備してまいる予定でございます。  さらに,将来的な交通アクセスとしては,都市計画道路京成千葉駅北谷津町線を主動線といたしたいと考えております。  以上でございます。 61 ◯議長(宍倉清蔵君) 福祉部長。 62 ◯福祉部長(藤崎 実君) 5点目の,保育所の冷暖房について4点の御質問がございましたので,お答えを申し上げます。  まず第1点目の,冷暖房を完備していない保育所についてでございますが,暖房につきましては,集中方式によります全館暖房の保育所が9カ所ございます。他の53カ所につきましては,石油ストーブ等の使用によって暖房をいたしておるわけでございます。  また,冷房につきましては,乳児室や給食室に設置している保育所が12カ所ございます。他の50カ所の保育所は未設置でございます。  次に,保育所の冷暖房は保育の面で何か問題があるか,あるいはその実情をどう思うかという,2番,3番の御質問でございますが,関連がございますので,一括御答弁を申し上げたいと思います。  従来より,保育所の児童につきましては,自然の環境の中で育てることが最良とされてきたわけでございます。特に,冷房につきましては,児童の皮膚感覚機能の衰退によりまして,自己防衛する皮膚の動きが弱くなる,また,室内と外気との温度差が大きいと体温調節機能を狂わせ,体調を崩すなど等々の理由によりまして,設備をしてこなかったわけでございます。  こうした傾向は他都市においても同様でございます。  しかしながら,近年,急速な都市化現象による保育所周辺の環境の変化が生じている保育所もございます。また,家庭内における冷暖房の一層の普及等によりまして,乳幼児の置かれている立場が変わりつつあるわけでございます。  そこで,本市といたしましては,まず,体温調節機能が他の児童に比べ未熟な乳児につきまして,空調設備の実施を図り,現在まで9カ所を整備してきたところでございます。  他の保育室につきましては,児童の健康管理という重要な問題でありますので,その必要性については,今後さらに専門的に研究しながら,整備につきましては,検討してまいりたいと考えております。  最後に,設置保育所と今後の具体的な計画,または,実施後の計画と評判ということでの御質問でございます。  まず,冷暖房設備設置の保育所につきましては,どこの保育所に設置したかということでございますが,保育所につきましては,平山,亥の鼻,星久喜,千草台,浜野,園生,幕張第三,さつきが丘第二,磯辺の9カ所の保育所の乳児室,さらには,星久喜,誉田,高洲第二,西小中台の4カ所の給食室に設置をいたしております。  設置保育所につきましては,保護者の方や職員の皆さんには,喜ばれているところでございます。  今後の保育所の具体的な冷暖房計画はということでございますけれども,先ほど申し上げましたように,まず,低年齢層の乳児室,これにつきましては,次期5か年の中ですべて実施をしたいと考えております。  他の部屋につきましては,先ほど御答弁申し上げましたように,保育所の置かれた状況もございます。そういうものも踏まえまして,今後検討をしてまいりたいと存じておりますが,新設の保育所,あるいは建てかえに当たりまして,改築する場合につきましては,全館の冷暖房化を考えておりまして,その効果を見てまいりたいと思っております。  御理解を賜りたいと存じます。 63 ◯議長(宍倉清蔵君) 立石議員。 64 ◯38番(立石 悟君) 2回目の質問を申し上げますが,都市モノレール大宮ルート環状線計画は,計画当初から私が一般質問でここで提起をしますと,執行部は,千葉市の都市計画上から重要な路線であり,計画実現に向け努力をしていきたいと説明をしてきたわけであります。特に,都市モノレールの重要な役割は,都心部の交通機関としての役割よりも,都心部と陸の孤島的環境にある郊外に散在する住宅団地を結ぶ交通機関としての役割が主体であるはずであります。  都市モノレールの問題を取り上げ,質問をするたびに申し上げてまいりましたけれども,大宮台は千葉市で一番最初に造成された団地で,入居開始より28年目を迎えて,入居当時は,小・中学校はもちろん,公共施設の,また日常生活必需品のスーパーもない,ないないづくしの陸の孤島,鳥も通わぬ大宮団地と新聞でも報道されたぐらいの団地でありました。バス運行回数も少なく,よくこんな不快なところに,不便なところに住んでいるねと,住宅を訪れた友達に笑われたものであります。  今日では,バスの運行回数もふえ,便利になってまいりました。また,朝夕の通勤ラッシュ時には,いまだに千葉駅まで1時間もかかる陸の孤島的環境は少しも変わっていないわけですし,反対に先ほど申し上げたように,悪くなっているわけであります。大宮地区,多部田地区の交通問題は,先ほど強調しましたけれども,都市モノレール大宮ルートの早期実現のほかに解消の道はありません。  特に公共施設機関など,政令指定都市移行時の区割の起点に集中しています。大宮地区,多部田地区住民の立場から現状を見るときに,都賀地区に総合支所,保健センター,コミュニティセンター等が集中的に設置され,さらに近々開設されます千城台コミュニティセンターがあります。大宮,多部田地区は,都賀コミュニティセンターから千城台コミュニティセンター区域に変わるわけであります。現在,大宮台より都賀駅まで,市の関係者の努力によりまして,路線バスが運行され,便利になってまいりました。  しかし,千城台コミュニティセンターを利用するためには,大宮台から都賀行きのバスに乗り,小倉台でモノレールに乗りかえて行かねばなりません。従来の都賀コミュニティセンターより不便になるわけであります。施設が整備されて便利になる地域と,その恩恵を受けられず反対に不便になる地域が発生し,いつも問題になっております地域間格差が増大をしていくわけであります。  これらの問題を解消するには,交通網の整備であり,交通の利便性の向上であります。大宮,多部田地区の場合は,都市モノレール大宮ルートの早期実現により解消されるわけであります。  したがって,今回の千葉大の条件づき同意回答を真剣に受け,当初の計画路線の千葉大ルート実現に最大の努力をし,大宮,多部田地区住民の悩みと苦しみを解消して,念願をかなえていただくよう,重ねてお願いをいたしますけれども,執行部の決意のほどを再度お伺いしておきます。  次に,公共下水道の問題でありますけれども,部長さんの御答弁でよくわかりました。今後の将来計画といたしまして,公共下水道整備区域と合併浄化槽普及地域,また,ミニ処理場施設により対応する地域と地域整備計画区域の見直しを行い,全市的な整備年次計画を立てて,計画に基づく整備を行うべきだと考えるわけですけれども,今後の具体的な下水対策について再度お伺いをしておきます。  以上で2回目の質問を終わります。 65 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁願います。都市計画部長。 66 ◯都市計画部長(村田政雄君) 都市モノレールにつきましての再度の御質問でございます。  執行部の決意をというお話でございますが,先ほど御答弁申し上げましたように,現状では大変難しい状況にございます。しかしながら,議員御質問の御趣旨,これを念頭に置きまして,今後関係機関と鋭意協議を重ねてまいりたいと考えております。  以上でございます。 67 ◯議長(宍倉清蔵君) 下水道部長。 68 ◯下水道部長(鈴木健夫君) 2回目の御質問にお答えをいたします。
     将来計画といたしまして,全市域を公共下水道,合併浄化槽,ミニ浄化槽の地域として計画を立案し,整備すべきとの考えがあるのかとのことでございますが,現行制度の中で,生活排水等の処理についての整備手法といたしましては,御承知のとおり,市街化区域内の整備を基本といたしました建設省所管の公共下水道を初めとして,調整区域内では,厚生省所管の地域し尿処理施設と合併浄化槽,及び農林水産省所管の農業集落排水施設等の下水道の類似施設がございます。  そこで,全市域の中の,特に下水道全体計画区域外の市街化調整区域の中にあります中小の団地を初め集落の排水をどうするかについては,下水道整備構想エリアマップを基礎といたしまして,総合的かつ計画的な整備計画が必要かと考えられます。  そこで,国の採択基準等もありますので,それらの所管が多岐にわたります関係もございますので,今後の課題として,関係部局と協議をしてまいりたいと考えております。  以上で終わります。 69 ◯議長(宍倉清蔵君) 立石議員。 70 ◯38番(立石 悟君) 最後になりますけれども,保育所の冷暖房についてちょっと御要望を申し上げて終わりたいと思いますが,新年度の予算に学校の保健室の冷暖房設備の予算が計上されております。まことに私は喜ばしいことだというふうに考えておるわけであります。  ところが,先ほど申し上げましたように,保育所の冷暖房設備については,何ら予算計上がされておらないわけであります。まことに残念でなりません。  保育所は乳児,幼児のおむつがえや,湯浴びなど,裸にする機会が多いわけです。冷暖房設備の必要性の高い施設であります。いまだに冷房はなく,暖房は危険な石油ストーブで行われてきたことが不思議なくらいであります。石油ストーブ,ガスストーブが室内空気を汚染し,幼児の健康のためにはよくないはずです。  どうか,部長さんが先ほど御答弁をいただきましたように,計画を立てていただき,逐次各保育所の冷暖房化を急いでいただきますよう御要望を申し上げておきたいと思います。よろしくひとつお願いいたします。  私の5項目の質問に対しまして,それぞれ担当部長さんの方から,非常に親切な御答弁をいただきました。  今回は予算議会でありますから,これ以上くどくど申し上げません。  しかしながら,私は,今回予算議会にかかわらず迷惑かけながら一般質問をした私の真意だけは御理解いただきまして,それぞれの担当部局において,私の提起をした問題について,精力的に取り組んでいただきますよう,重ねてお願いを申し上げまして,私の一般質問を終わります。  ありがとうございました。 71 ◯議長(宍倉清蔵君) 立石悟議員の一般質問を終わります。  一般質問を続けます。1番・中堀君子議員。              〔1番・中堀君子君 登壇,拍手〕 72 ◯1番(中堀君子君) 2月19日から始まりました第1回定例会,議案研究,代表質疑,そして本日からの一般質問と続いております。  時節柄何かと気のはやる同僚議員の方々もいらっしゃるでしょうが,しばらくの間おつき合いのほどよろしくお願いを申し上げます。  また,市長を初め執行部の皆さんも大変お疲れのことと存じます。  各会派の代表質疑等でごみ問題に関しては重複している箇所もあろうかと思いますが,私なりにもう一度お伺いを申し上げます。明快なる御答弁をお願いいたします。  それでは,通告に従いまして,清掃問題よりお伺いをいたします。  現在,廃棄物問題は深刻な社会問題となっており,最終処分場の逼迫,建設系廃棄物の不法投棄,ごみの越境移動をめぐる自治体間の紛争,また,環境汚染の問題としては,有害な水銀,乾電池問題や超猛毒のダイオキシン規制問題など,さまざまな問題を引き起こしております。  このような中で,昨年,厚生省は20年ぶりに廃棄物処理法の改正に着手し,集めて燃やすだけだったこれまでのごみ対策を全面的に見直し,メーカーなど企業の参加を求めてリサイクルを進め,ごみを減らそうという廃棄物処理法改正案の要綱がこのほどまとまったとマスコミは報じております。  特に,今回の法改正の大きなポイントは,市町村が処理に困っているごみに関して,企業の協力を求め,大量の紙ごみなどを出す事業所には,減量化の計画作成を求め,ごみ減らしを国民とごみを発生させる事業者の責務として,社会全体で取り組みを図ることだと言われております。  こうした中で,仮称三角町清掃工場建設計画の中断をきっかけに,千葉市では平成元年6月に,千葉市一般廃棄物処理基本計画検討委員会が発足し,市のこれからのごみ処理のあり方が審議されることになったことは,この議場の皆さんも御承知のとおりであります。  10カ月もの中断という不測の事態もありましたが,昨年10月に再開し,実質審議が続けられております。中でも,昨年12月8日,9日の読売新聞,朝日新聞両紙に報道された「ダストボックス廃止,千葉市ごみ収集方針固める」「千葉市ダストボックス廃止へ廃棄物処理基本検討委で提案,ごみ減量へ具体策」の記事は市民の注目を集めました。  かつて,昭和55年に分別収集の基本計画を策定しながら,ダストボックスがネックになって,ついにお蔵入りとなった不幸な過去を持つ千葉市ですが,今度こその反省の上に立って,本格的にごみ減量計画が推進されるかと,かつて本会議でダストボックス問題で質問をしてきた私も,ようやく時期到来かと期待を持ちました。  去る2月25日に始まりました各会派の代表質疑でも,ダストボックスの廃止について,市当局の考えをただしましたが,明快な御答弁はなかったように記憶していますが,なぜダストボックス問題となると,そのようにだんまり気味になるのでしょう。市当局は,ダストボックス廃止について,どう考え,どう対応し,どの程度決断されているのか,ダストボックス廃止という市民生活に直結する問題であり,しかも,マスコミ報道によって広く市民に知られていることなのですから,はっきりとした御答弁を求めるものです。  お断りをしておきますが,検討委員会の答申を待ってなどという答えではなく,誠意のある回答をお願いいたします。  次に,検討委員会再開後の審議状況についてお伺いいたします。  さきごろ,作業班は,同委員会に対しダストボックス廃止案のほか,指定袋収集有料制等々,これまでの出されたごみは何でも収集するごみ行政から大きく転換するための大胆な提案をしていると聞いております。  これらの大きな,また多くの課題に対し,審議はどの程度進んでいるのでしょうか。議会周辺では,今年度中にも答申が出るとか,今春には結論が出るとかのうわさがもっぱらなのですが,そのスケジュールで進んでいるのかどうか,お伺いいたします。  また,検討委員会に対し,作業班は清掃工場の用地問題で,三角町のほか,新浜,豊砂を提案したと報道されております。これは,検討委員会での審議は,第3の工場建設用地として議決した三角町の変更もあり得ることを意味するものと思われますが,そのように受けとめて間違いないのか,あわせてお答えをいただきます。  3番目の質問として,ごみ行政への市当局の取り組み姿勢についてお伺いいたします。  さきに述べました大胆なごみ行政を,市民に理解してもらい,実行に移していくためには,行政行為として予算措置が必要にして欠くべからざることは言うまでもありません。例えば,来年度も続行される見通しの基本計画策定事業費,その中に含まれると見られる分別収集の実施計画,用地選定作業に伴う費用等,今後どのように対応しようとなさるか,お伺いをいたします。  次に,女性問題についてお尋ねをいたします。  去る1月25日の朝刊を開きました。「女性問題考えます」という活字が目に入りました。懇話会発足の記事であります。私を初め同僚議員の皆さんが,国際婦人年を契機に,本市においても行動計画を策定するようにと本会議で質問をしてきたところであります。少し時間は経過しましたが,ともかく千葉市も出おくれたとはいえ,スタートラインについたと応援している1人であります。  国内行動計画が1977年に策定され,この間,女性のための環境整備が多方面にわたり浸透してきたように見えます。現に,千葉市においても,女性行政推進室が新設されることを市長は所信表明で声高らかに宣言してくださいました。大いに賛意を送るものであります。  それでは,通告をいたしました女性問題,まず,1月26日にスタートをしました懇話会の委員について,1月26日付の千葉日報によりますと,この懇話会は学識経験者や市民代表など14人で構成され,内9人が女性とのことで,「豊かな男女共生社会を目指して」を基本目標に置いて,今後会議を開き,審議する旨の記事が掲載され,私はふと疑問を覚えました。  高齢化社会に向かって老人問題はどうなのだろうか,老人問題は女性の問題ではないでしょうか。委員の中に,老人ホームの園長は,看護婦さんは,福祉事務所の職員は,お医者さまは1人もいないんです。老人問題をどこで考えてくださるのでしょうか。もちろん14名の委員の皆さんが老人問題を考えていらっしゃらないとは言いませんが,やはりもち屋はもち屋です。プロが1人ぐらい入っていてもいいのではないかと考えますが,今後,こういった委員を追加するお考えをお持ちでしょうか,お伺いをいたします。  また,議会とのかかわりもいかがなものでしょうか。私を初め同僚議員が何回となく女性問題を質問してまいりました。これは一体何だったのでしょう。議会からも委員を加えるお考えはありますでしょうか。あわせてお答えをいただきます。  先ほども申し上げましたが,新年度から女性行政推進室が新設されますが,スタッフはどのように考えていらっしゃいますか。担当主幹を現在は男性が担っておりますが,女子職員を広く登用することを望むものです。  また,各種審議会の委員にしても,過日の代表質問の答弁に,多数登用している旨のお答えでしたが,1人の人が何カ所にも顔を出し,数だけ多ければよいというものではないと思いますので,役職,肩書だけで選出するのではなく,それぞれの審議会に合った人を登用するようにしていただきたい。  また,推進室ができたことで行政窓口とするようなことはないと思いますが,今後,女性に対する総合的な行政窓口はどのようになさるのか,お考えをお聞かせいただきます。  最後に,女性情報紙についてお伺いいたします。  「千葉婦人の情報」これでございます。カットは今風でとてもよいのでありますが,紙質がよ過ぎて,保存するだけで,後利用に使えず,役所からの一方的なお知らせだけのすばらしいものであります。  私は,この質問をするに当たり,事務局にお願いし,女性行政に取り組んでいる自治体,特に,類似都市からの資料を集めていただきました。そのほとんどが女性情報紙を発行しておりますが,その中身は啓蒙的で,千葉市と大差がありません。私は,せっかくの情報紙なのですから,もっと女性の暮らしに密着した女性の声を反映させられる情報紙であってほしいと願うものです。  そこでお伺いをいたしますが,さきの懇話会の結論が得られ,推進室もスムーズに動き出した後,市民参加型の情報紙にしてはいかがでしょうか。お答えをいただきますようお伺いをいたしまして,私の1回目を終わらせていただきます。  御清聴ありがとうございました。(拍手) 73 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁願います。清掃部長。 74 ◯清掃部長(古川 誠君) 清掃問題についてお答えいたします。  御質問の中にもございましたように,さきの代表質疑に山口助役及び環境衛生局長から答弁申し上げところでございます。  御質問の3点は関連がございますので,一括してお答えをさせていただきます。  まず,一般廃棄物処理基本計画検討委員会の審議状況について申し上げますと,昨年の10月再開以来,排出源での減量,資源化方策,分別収集の実施,施設整備のあり方について,検討委員会の中に作業班が設置され,個別事項を中心に資料を作成し,審議願ってまいったところでございます。  次回には,これまでの審議経過を踏まえまして,全体として統一のとれた基本計画の骨格,大枠を御審議いただくこととなっております。  御質問のダストボックスの廃止や施設の用地の問題につきましても,これまでの審議の過程の中で,必要な資料の一つとして作業班で整理し,検討委員会に提出いたしたものでございまして,ただいま審議を願っていただいておるところでございます。ごみの処理の現状は依然として厳しい状況でございますので,早期に答申が得られるよう最善の努力を図ってまいるという所存でございます。  また,実施に伴う予算措置についてでございますが,結論が出た段階で遺漏のないように対応してまいりたいと,このように考えております。  以上でございます。 75 ◯議長(宍倉清蔵君) 企画調整部長。 76 ◯企画調整部長(大内長年君) 女性にかかわる問題につきまして,所管についてお答えいたします。  最初に,女性問題懇話会の委員についての御質問にお答えいたします。  まず,高齢化社会の対応の面から,委員の構成につきまして御指摘がございました。  お話のとおり,老人問題は女性にかかわる施策の重要な課題であると認識いたしております。  計画試案におきましても,高齢者の介護環境の整備充実等を重点施策といたしまして,積極的に推進いたしたいと考えております。  委員の構成についてでございますが,民生委員の方を初め,労働省の千葉婦人少年室長さん,千葉市婦人労働推進会議の委員長さん,県の社会部婦人政策室の主幹の方等,日ごろ幅広く女性に関する施策を手がけておいでの方々に参加いただいております。高齢化に対応する施策につきましても,適切な御意見,御指摘がいただけるものと考えております。  なお,必要に応じまして,適宜専門家の方々の御意見はお聞きしたいと考えております。  次に,議会からの参加の件でございますが,御承知のとおり,女性計画の基本的な事項につきましては,総合基本計画で定めております。総合基本計画につきましては,審議会に議会の代表の方に御参加いただき,貴重な御意見をいただきました。御意見等は,総合基本計画に反映いたしますとともに,女性計画の試案にも反映させていただきました。女性計画は,総合基本計画を踏まえまして,具体的な施策を定めるものでございますので,各専門分野の方々に参加いただいたわけでございます。御理解いただきたいと思います。  次に,女性の総合的な行政窓口は今後どのようにするのかとのお尋ねでございますが,女性の総合的な相談窓口は,現在,市民相談課で対応いたしております。4月に設置いたします女性行政推進室におきましては,女性に関する施策の総合的な企画及び調整,女性行政等に関する啓蒙,及び広報等を所掌することになります。  最後に,女性情報紙についてでございます。  平成元年の11月の創刊以来,まず市民意識の高揚を図ることが重要であるという認識から,啓発情報を中心に編集してまいりました。今後は,現在策定中の女性計画試案をもとにいたしまして,懇話会の意見等を参考にしながら,御提案の市民の声をできるだけ反映するよう努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 77 ◯議長(宍倉清蔵君) 総務部長。 78 ◯総務部長(峯田幸一君) 女性問題のうち,所管についてお答えをいたします。  女性行政推進室のスタッフについてでございますが,現状においては,企画課内に婦人問題担当主幹をキャップに,女性職員を含めてまして3人の専任スタッフを配置して対応しているところでございます。  新年度におきましては,新しい組織で行う女性問題に関する企画,調整,及び啓発等の業務が効果的に推進できますように,女性職員の登用を含めまして,配慮してまいりたいと考えております。  次に,各種審議会委員への女性参加についてでございますが,御指摘のように,一部重複している方も見受けられますので,できるだけ広い範囲からの選任に心がけるよう,全庁的に周知徹底を図ってまいっておるのでございますが,今後ともこの方針で臨んでまいりたいというふうに考えております。 79 ◯議長(宍倉清蔵君) 中堀議員。 80 ◯1番(中堀君子君) ありがとうございました。  2回目に入らせていただきます。  初めに女性行政から入らさせていただきます。  まず,これは原稿にも書いてこなかったんですけれども,今,部長さん,女性情報紙ですけれども,この紙質,私,ごみ問題と一緒にやりましたもので,ごっちゃになりますけども,これを廃品回収に出しましたら,取ってくださると思う方,ちょっと手を挙げてください。お勉強しましょう。取ってくださると思いますか,この紙。いかがですか,部長さん。これは,廃品業者持って行かないんですよ。広告と同じ扱いをするんです。確かに保存するためすばらしい紙を使ってくださって,高いもので,ありがたいんですけれども,何回も同じ顔を見たくないんですよね。ですから,捨てたいと思う方もいると思うんですけれども,廃品回収に出しても取ってくださらないものは困るんです,はっきり言いまして。  ですけど,せっかくのお答えで,今後考えてくださるということですので,これはこの辺にさせていただきたいと思います。  確かに,情報紙は,各自治体で取り組んでいるところは少なからずありますけれども,その中身は,先ほども申しましたように,千葉市と大差がなく,一方的なお知らせのようです。市民の側から見れば,市の広報紙と何ら変わりばえがせず,しかも先ほども言いましたように,廃品回収でも持っていかないようなものは困ります。愛着を持って接することができない,それゆえに関心も薄いとなるのではないでしょうか。  そうした中で,盛岡市では,女性の中から編集委員を公募して,市民の手で情報紙を作成し,発行しております。市民の間から大変好評を持って受けとめられているそうです。これは私のお友だち,盛岡市に社会党の婦人議員がおりまして,送っていただいたものなんですけど,「あのなはん」,皆さんも御存じかもしれませんけど,盛岡弁だそうです。「あのねちょっと」という意味なんだそうです。そういったふうにボランティアで,しかも若い主婦層が集まって発行しているということで,確かに盛岡も厚い紙ですけれども,これは,どうも溶けそうな感じですよね。廃品回収に持って行っても溶けそうな感じですけれども,大変好評だそうです。回覧版になっているんですけれども,1軒の家で2日もとめておいて,早く回してちょうだいというぐらい好評を博しているとその議員さんは電話で,「おらほのあのなはんはよ,とってもいいもんでよ」というふうにおっしゃっていました。ぜひこういったことも考慮に入れていただきたいというふうに思います。  また,先ほども述べましたように,老人問題は女性の問題であります。懇話会の委員の中には,民生委員さんが入っていらっしゃるというふうにおっしゃっていましたが,果たして民生委員さんだけで解決できるものなのかどうか。今後に期待するものです。  議員に関しましても,また盛岡が出てきますけれども,盛岡市では,その審議会の中に女性が2人入っております。そして,議会とのパイプ役を物すごく強くしていると,私のお友だちである社会党の女性議員の方も入っておりますけれども,「中堀さんのところで一体何やってんだね,おらの方ではもうとうに入ってますよ」というふうなことをおっしゃっていました。  先ほど,局長さんの方から,総合基本計画の中で考えていくから議員とのパイプ役はつながっている。その意見は十分に反映させますとおっしゃっていましたけれども,やはり実際にこの審議会の中にいるのと,基本計画の中で話したことを事務局が持ってくるのとは違うと思いますので,ぜひそこいら辺も考慮に入れていただきたいというふうに思います。  今後に期待しながら,議員に関しても,議会とのパイプ役を太くする意味で,考えていただきたいというふうに御要望を申し上げておきます。  私は,千葉市の女性行政のおくれは,連日のマスコミ報道を見てうなずけるものがありました。それは,御存じのような,きょう午前中に,共産党さんが質問をしておりましたけれども,市長夫人の救急車問題に対する市長のコメントであります。そして,きょうも同じことを市長さんのお口から,私も実際に伺いました。お母さんの引き取りに反対していたこともあって,家内が云々というくだりであります。市民にお手本を示さなければいけない市長のおうちで,夫婦が話し合えない,年寄りを引き取らない,女性行政も,福祉政策もおくれているのは当たり前であります。反論はできませんですよね。トップである市長が,女性に対してこうした考え方を持っていたことが明らかになり,千葉市の女性行政のおくれもうなずけると言わざるを得ません。  21世紀に向けて,千葉市の女性行政を男女共生社会の形成に向けて,読んでのとおり,男性も女性もともに生きられる社会を目指してというのでしょうけれども,女性の能力を引き出すことこそ,男女共生の世の中になるのではないでしょうか。どうぞ,すばらしい千葉市の女性行政の推進を期待しております。  次に,清掃に関しまして,部長さんの御答弁いただきました。私は本当に,何と言っていいかわからないぐらい,このことはお話をしないでおこうかとも思ったんですけれども,初めにお断りをしましたように,各会派の代表質疑で,各会派から質問を出されましたから,私は私なりにというふうにお断りをいたしました。そして,清掃部には,予算書の明細をくださいね,質問にするんだからくださいねと言っていましたけれども,今もってきておりません。私は大変このことで憤りを感じております。  私は去る2月9日,市民団体が開催しました「どうするダストボックス」千葉市のごみ問題を考える市民の集いに出席いたしました。平山検討委員会会長も出席の中,大変熱心,かつ真剣な討議が行われましたが,その中でも,市がどう見ているのか,どうダストボックスを廃止していくのか,一向に見えないという意見が多く出されておりました。翌日の朝日新聞も,「市の決断力ぜひ」という見出しを掲げて,当日の盛況だった集いを報じておりました。  また,主催した市民団体は,当日の検討結果を踏まえて,千葉市のごみ問題を真に解決するための申入書を市長に提出しております。この申入書によりますと,8項目にわたって出されておりますので,少し読み上げさせていただきます。  ダストボックスの廃止という市清掃部の方針は,これから実施しようとしている分別収集の大元をなすものであり,これを実現するためには,市民が協力できる体制づくりが必要になる。そのためにはまず何よりも大切なことは,市長の決断である。その決断が市民にわかるような啓蒙,PR活動を活発に行っていく必要がある。その活動を通じて市民に理解を求め,合意形成をしていくべきである。  さらに,ダストボックス廃止の市民合意形成やそれに伴う収集体制の確立などには,当然十分な予算,人員が必要となる。市当局は速やかにこの措置を講ずるべきである。  以上のような十分な対応なく,検討委員会で例え長期的な展望に基づくごみ処理計画ができたとしても,実施実現には至らない。検討委員会が長期展望に基づく具体的な実施計画を策定できるよう,市当局は最大の努力をすべきである。  目下のごみ業界の対応策として,検討委員会での調査の結果を踏まえ,市は事業系ごみ抑制のための具体的方策を即実行に移すべきである。事業所の責務を条例,要綱,または資源化マニアルなどによって規制,指導することという実際的な行動が求められる。  ダストボックス廃止後の分別形態,特にプラスチックの扱いについては,環境面からの配慮を十分にする必要がある。安易に減量面からのみ燃えるごみとして規定づけるのではなく,十分な検討が求められる。  ダストボックス廃止後の袋収集の有料制は,市民の意識を変え,ごみ減量のために有効な方法であるが,市は公正,公平を常に心がけるべきである。  以上,8項目にわたって適切な進言がなされいるのであります。
     先ほど来の答弁や,上程されている67号議案や予算措置等を見る限りにおいては,これら市民の要望に少しもこたえていないように見受けられるのは残念ですが,改めて市長は,この申し入れをどう受けとめていらっしゃるか,お伺いをいたします。  また,市には,いろいろな団体から,ダストボックスや清掃工場問題等について,要望やら申し入れがなされているのではないかと思われますが,特に,検討委員会再開後どのような要望が,どのような団体からなされているのか,あわせてお答えをいただきます。  次は,用地問題ですけれども,先ほど古川部長さんは,作業班とおっしゃっていましたけれども,古川部長,あなたも作業班の一員ですよね。つまり清掃行政に直接タッチしている責任者も含めた職員が作成した資料なのです。だから,市は知りませんよでは済まされないのではないでしょうか。ましてや,検討委員会の委員には,先ほども申し上げましたように,山口助役,小川局長2人が委員となって市の意見を言うチャンスが与えられているのであります。こちらは作業班,こちらは市当局と下手な使い分けをなさるから事態はこんがらがるのではないでしょうか。進んでいる進んでいるというわりには,検討委員会の審議がスムーズに運ばない原因をつくっているのは,市そのものなのであります。まことに残念なことであります。  以上,2点を2回目の質問といたします。 81 ◯議長(宍倉清蔵君) 答弁願います。清掃部長。 82 ◯清掃部長(古川 誠君) 申し入れをどう受けとめているか,あるいはどのような要望があるかということでございますけれども,いずれにいたしましても,今,検討委員会に御審議をいただいている過程でございます。この過程の中で,いろいろとコメントすることは,私の立場からしても問題があろうかと。  それから,部長は作業班の一員かということでございますけれども,そういうこともございまして,作業班という中には私は属しておりません。  以上でございます。 83 ◯議長(宍倉清蔵君) 中堀議員。 84 ◯1番(中堀君子君) 市長さん,精神的にお疲れのようですから,市民から求められている市の決断が残念ながら伝わってこないんです。  私ごとではありますが,この定例会で私は千葉市議会を退きます。議場を去る私にとって,もっと心に残る御答弁を期待いたしました。はっきり言いまして。これでは積年の課題であるダストボックス廃止もまたしても不発に終わるおそれがあるのではないでしょうか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)  去る経済常任委員会は67号議案を可決いたしました。同僚議員の皆さん,今,そうだというふうに応援をしてくださいました。同僚議員の皆さんも覚えておいででしょうか。平成元年3月議会の記憶は,私の脳裏には鮮明に残っております。国庫補助金の交付決定がなかなかおりない中,同僚議員の質問に対し,市当局は,おりる,大丈夫だと強弁し続けました。  そして前年12月議会で可決して,執行が危うくなったくい打ち工事の日数を変更する議案を可決したときには,補助金の内示が取り消しになっていたという重い事実が,市当局の言うことをうのみにしてきたツケが回ったと,私はこのとき目がさめる思いがいたしました。  昭和63年6月に,プラント設備工事議案を可決して以来,千葉市議会は,この議案の執行を,メンツからか何からか,とにかくそれを強く望むばかりで,現実的な解決策,つまり長年の課題であった分別収集の本格実施に向け,具体的な動きをしてこなかったことを,私自身の非力も含め,残念に思うものです。  同僚議員におかれましては,真実を追及し,真に市民の代表としての責務を果たしていかれるよう心よりお願いを申し上げまして,私の質問を終わらさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手) 85 ◯議長(宍倉清蔵君) 中堀君子議員の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は終了いたしました。  次会は8日,午前10時より会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでした。               午 後 2 時 37 分 散 会           ────────────────────── Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...